朝は忙しい!出勤前の時短味噌汁でお手軽健康法♪

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朝忙しいビジネスパーソンにこそ“味噌汁”というソリューション

「今朝も起きたらこんな時間。着替えて支度をしたら何とか出社には間に合うが。ゆっくり朝ごはん食べる時間はなさそうなので今日もお預け…。」

時間のない朝のタイミングの中で、なかなか朝食までゆっくり摂れているビジネスパーソンは多くないでしょう。厚生労働省の調査によると、特に単身世帯の20代男性で50%以上、20代女性でも25%以上(つまり、少なくとも4人に1人は朝ごはんを抜いている)というデータもあるほど欠食率は年々高くなっています。

一方、出社前のコンビニでもおにぎりやパン、ゼリー飲料などさまざまな朝食を簡単に買うことができますが、家でバランスよくしっかり食べることがひとつ理想でもあります。ただ、時間をかけて料理まではできない、簡単にできるバランスのいい朝食はないだろうかと考えている方も多いのではないでしょうか。そんな皆さまこそ必見、実は簡単に調理できて日本の長寿文化を支える「味噌汁」が、ビジネスパーソンの忙しい朝に一役買ってくれるというのです。

味噌汁の起源

毎日実家などではなに気なく朝食に出てくる味噌汁。その手軽さと健康さが再度注目を集めています。

さて、そんな味噌汁も起源を辿れば、古くは古代中国の食品である「醤(しょう/ひしお)」にあると言われています。「醤」とは、鳥獣の肉や魚を雑穀、麹、塩と漬け込んだ、「魚醤」に近い発酵食品で、ソースや醤油と同じように使われていたものです。ちなみに、日本国内でも、1300年前の平安時代にまで遡るとされています。

今ではお手頃な食材である味噌ですが、当時は貴族のみが食すことのできる高級品。一般の庶民の手に届くようになったのは、粒味噌をすり潰し汁にし始めた鎌倉時代、そして地方からの流通が大きく増えた江戸時代にかけて急速に広まったとされています。
( 参考:主婦の友社の本「健康寿命をのばす! 医者が教える みそ汁&食事術」 )

このように流通や生産の技術が進んだことはもちろんですが、日本を代表する伝統的な発酵食品であるみそをお手軽に摂れる料理であることはもちろん、なんといっても調理工程が「食材を切る」→「煮る」→「みそを加える」の基本3ステップで料理が簡単である点も大いに広く日本人に親しまれた要因と言われています。

大昔の人も手軽さの面から、そして知ってか知らずか健康面からも味噌汁を取っていたということでしょう。

味噌汁の効果

「味噌汁飲みは医者いらず」

健康に一役買うとして再度脚光を集めつつある「味噌汁」。その元は、大豆と塩と麹を発酵させてできる伝統食品の「みそ」にあります。

発酵の過程で栄養価を増し、身体にいい成分が盛りだくさん。それを食材と合わせ、汁まで全部栄養価を逃さず取ることで、免疫力アップや老化予防、生活習慣病の予防を担う効果が期待されています。最近の一部の研究でも、腸内環境を整えることで、免疫力が上がることが検証されています。
(参考:「健康寿命をのばす! 医者が教える みそ汁&食事術」

腸内環境を整える

女性の中には、「便秘」で悩む方も少なくないように感じます。慢性的なお通じの悪さは、おなかのハリのつらさに加えて、肌荒れや疲労感、放置するとがんの原因になることもあります。

そんな方にも毎日の味噌汁がおすすめ!みその中には、乳酸菌やオリゴ糖、色素成分のメラノイジンを初め、具材からもとれる食物繊維など善玉菌を増やし、腸内環境を正常に整え便秘改善に役立つ嬉しい成分がたっぷり入っていることが知られています。
(参考:扶桑社「1日1杯で病気を防ぐ!免疫力アップの健康みそ汁」

丈夫なからだを作る

私たちの体の約20%はタンパク質でできています。これが不足すると、筋肉量が減ったり、肌や髪のトラブルのほかにも、冷えや思考力、集中力の低下を招くことが分かっています。

そんな、身体の主要な構成をするタンパク質の生成に用いられる必須アミノ酸が9種類全て含まれている優れものも「みそ」。アミノ酸にすでに分解され吸収されやすいのも特徴です。

加えて、代謝を促すビタミンB₁,ビタミンB₂、神経を健康に保つ働きのあるビタミンB₁₂、老化を促進する活性酸素を抑えるビタミンE、コレステロール値を下げる働きのあるレシチン、全身の調子を整えるのに必要となるミネラル、食物繊維など体にとって不足しがちな成分の宝庫であると言えます。

これだけ聞いても必要な成分がたっぷりと含まれる味噌汁は積極的に毎日食べたい料理とも言えるのではないでしょうか。

簡単&お手軽な味噌汁メニュー

素敵な味噌汁の効果に気づいていただけた所で、ここではからだの不調に感じるパターンに合わせて、味噌汁の具にふさわしい食材を厳選してご紹介します。
(参考:学研出版サイト「みそ汁はおかずです」

疲れには豚肉

【豚肉とキャベツとニンニク酢味噌汁】

疲労感があるのは、代謝が悪く必要なエネルギーを効率的に利用できていない時。豚肉とにんにくと酢のパワーが疲労回復をサポートします。

風邪にはしょうが

【ブロッコリーとミニトマトのしょうが味噌汁】

体内の免疫力が低下した際に菌やウィルスが侵入することによって、風邪が引き起こされます。身体にいいしょうがとビタミンたっぷりの野菜で免疫力を高めましょう。

便秘にはネバネバ成分

【なめことおろしやまいもの味噌汁】
腸内の善玉菌が減り、悪玉菌が増えることで起きるのが便秘です。

善玉菌を増やすには、ビフィズス菌や乳酸菌はもちろん、善玉菌のエサとなる食物繊維も合わせてとることが肝心です。他にも1日約1Lの水も便を柔らかくするために大切。なめことおろしやまいものネバネバ成分が、おなかの中の老廃物をからめとる効果が期待できます。

まとめ

実家では家族と食べていてる“おふくろの味”でも、一人だとなかなか食べる機会の少なくなってしまう「味噌汁」。ただ、スーパーなどで買う野菜、肉、魚など多くの食材を手間なく組み合わせることのできる万能食で、いろんなメリットもあります。再度注目を集めつつある「味噌汁」を、健康的な朝の生活サポートの一役に取り入れてみるのはいかがでしょうか。

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