ミニマリストの買い物
ミニマリストって「物を買わない」というイメージがありますが、実は結構買っているんです。物が少ない分、家賃や管理する費用を抑えた分、いい物にこだわるミニマリストが多いです。目的は「人生を豊かにすること」。物を減らすことが目的になるとそれこそ面白みに欠けて長続きしません。人生を豊かにするために、管理する物を最小限にし、自分の人生を豊かにすることに時間やお金、情熱を掛けていくのがミニマリストです。
では実際ミニマリストはどんな買い物をしているのか?その理由も合わせてご紹介していきます。
データ化で物削減 スペース広々
このデジタル時代、データ化してしまえば結構なものが不要になります。
ミニマリストは「データ化できるものはすべてデータ化して余ったものは捨ててしまえ」という思考です。例えばCDは、かっこいいジャケットのケース自体が本質ではなく、音楽を聴くディスクの機能が本質です。
PCに取り込んだらケースやディスク自体は不要になります。とはいえ、私自身もCDを買うという時代で青春時代を過ごしたので、物自体に思い入れがかなりあります。あの古さが私たちの思い出であり、大事にしたいという気持ちは十分理解できます。でもその思い出のために部屋のスペースを使い、自分自身を不自由にしていることに気づいてからは、スッパリと捨ててしまいました。
CDはひとつの例ですが、DVDはデータ化はできませんがそんなに観るものは持っていなかったので、一旦全部ブックオフで売りました。そして必要になったらアマゾンプライムビデオで観ればいいやと思うようになりました。
本も好きでよく買いますが、今後は少しずついらない本は売りつつ、購入は電子書籍に切り替えました。スマホでどこでも読める便利さは、少し読みにくいという難点を考慮してもお釣りがくるくらい快適なものです。ただし、大切な人からの手紙やメッセージブックはそこまで場所はとらないし、物であることに意味があると私は思ったので物として残しました。
あらゆるものをデータ化し、クラウドに上げることでスマホやPCさえあればいつでもどこでも取り出せるという便利さには驚きですよね。
・今ある物はデータ化して物自体は手放す
・これから買うものはデータとして扱える商品を選択する
この2つを実践するだけでも部屋は広くなるものですよ。
「時間を買う」代わりに働いてくれるアイテムを探す
これは物を減らすというよりは時間を生み出すことが目的です。
私は断捨離をしていく中で掃除や洗濯が嫌いだということに気づきました。嫌いだけど大人だしちゃんとやらなきゃと思っていましたが、ミニマリストの記事を読んで、「やりたくないことに時間を使う生活」をやめることにしました。
まずは、洗濯物は入れたらボタン一つで乾燥までしてくれる乾燥機能付き全自動洗濯機への買い替えを考えています。広くなった部屋の床もきれいな状態を保ちたいけのでお掃除ロボットルンバも欲しいなと思います。私の家はフローリングなのでルンバの水拭き版の”ブラーバ”にしようか検討しています。
この辺の商品は一般的には贅沢品と捉える人が多いようです。「高いお金払うくらいなら面倒だけど自分でやったほうがいいでしょ」と私も考えていました。しかし、支払った金額に対するリターン(生み出される時間、解消されるストレス)を天秤にかけたときに「これだったら絶対買いだな!」と、購入が決まりました。
ミニマリストは”お金持ち”より”時間持ち”に価値ありと思う人が多いです。もちろんお金があればファストパスや新幹線などのように時間を買うこともできます。嫌いなことをやめて自由な時間を生み出す…そのためにお金を払う選択。
それは行動に自由度が生まれ、豊かな人生にするためにとても大切な習慣なのかも知れませんね。
失敗しても「売ればいい」という出口戦略で買う
自分の生活を豊かにするために便利グッズをついつい買ってしまいます。もともと物欲が強いのですぐ欲しくなって買っちゃいます。その結果大した効果もなく、メルカリでも売ることができず、いわゆる失敗の買い物に終わることもあります。そんなときミニマリストしぶさんがオススメしていた”出口戦略”を知りました。
出口戦略とは株の売買の用語で、ざっくり言うと「売るときのことを考えて買う」こと。物を買うときに失敗したらどうしようと不安になって何も行動に移せないのが一番もったいないです。失敗から学んで成長していく訳ですから…。とは言えできればリカバリしにくい失敗は避けたい。そんなときにはこう考えましょう。
ダメならメルカリで売ればいいや
という訳で買うときに”メルカリでいくらくらいで売れるのか”を、事前に調べておきましょう。そうすることで無駄な買い物にならずに済む可能性が高くなります。失敗してもこのくらいで売れると知っていると思い切って買ってみることもできます。
もし仮に失敗しても、メルカリで資金を回収できるのでチャレンジする回数も増え、失敗から学んで、買い物の精度が上がっていきます。大事なことはなぜ失敗に至ったのか毎回考えることです。ちゃんと失敗を活かしていけば、そもそも捨てるものを買わなくなるでしょう。
“不要なものはすべてメルカリで売ってしまおう”と書いているミニマリストしぶさんの著書「手ぶらで生きる。 見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法」は著者の考え方の通りに、その本自体が見事にメルカリでたくさん出品されていました。実際に本を読んで著者の考えを実践している人が多くいるという証拠です。ミニマリストしぶさんの影響力はすごいですね。
人生を豊かにするものであるかが大切
自由に生きる、人生を豊かにする、その為の生き方のひとつがミニマリストです。欲しいものは買っていいんです。たたし本当に自分の人生を豊かにするものであるかが大切です。何が大切かは人それぞれです。なのでニンテンドースイッチが必要な人もいれば捨てるべき人もいます。みんなが持ってるから、流行っているからという理由で手に入れても幸せになれない時代です。ギリギリまで物を減らして残ったものから自分の人生に何が必要かが見えてくると言います。
私もミニマリストの考え方を実践して間もないですが、心の余裕や未来への期待が大きく変わりました。心の余裕と時間的な余裕も生まれたので、そろそろ自分の人生にとって何が大切なのか真剣に考えてみようと思います。