都内で地産地消!日々の食生活からできるSDGsへの取り組み

最近、電車やTV、新聞などで目にするようになった「SDGs」という言葉。

SDGs(Sustainable Development Goals)とは、2015年9月に国連で採択された2030年までの国際社会における共通開発目標です。

国際社会が持続可能な開発を実現するために具体的な方針として、貧困、飢餓と食料、水と衛生、教育、ジェンダー、消費と生産、気候変動、生物多様性など17の目標とそのターゲットが設定されています。

SDGsという言葉を聞いたことがあっても、一人ひとりがどのように取り組めばいいのかわからないと思っている人もいるかもしれません。

今回は、生きていく上で欠かせない「食」の観点から、日々の生活でSDGsに貢献できる都内の地産地消についてご紹介します。

地産地消 ~「食」の観点からとらえるSDGs 8と12の目標とは何か

17の目標があるSDGsですが、ここでは目標8と12の2つに焦点をあてて見ていきます。

目標8のテーマは、「働きがいも経済成長も」

持続可能な経済成長の達成とともに、全ての人々の完全かつ生産的な雇用と、働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進することを目的としています。

生きていく上で賃金を得ることは必要不可欠で、経済成長・発展は働いている人がいるから成り立ち、産業の多様化や生産性の高い産業の拡大は必要です。

目標12のテーマは、「つくる責任つかう責任」

持続可能な生産消費形態を確保することを目的としています。

現代は、生産力が昔より高く、物があふれている時代です。食品廃棄や有価物の投棄などの資源の浪費を少なくしていくことが必要です。

それでは、環境を保持しながら食料を供給し、雇用を支えるという面から私たちの食生活にはどうやって取り入れられるでしょうか。考えられるヒントの一つに「地産地消」があります。

東京都内での地産地消の取り組み事例

東京都内でも、様々な地産地消の取り組みがあり、簡単にまとめてみました。

①直売所、街角のマルシェで地元でとれた野菜などを販売

区部・多摩などの都市地域、奥多摩などの山村地域、小笠原などの島しょ地域でそれぞれ特色のある農業が展開されています。

東京都内で生産額の多いものでは、トマトやコマツナ、ナシなどがあります。

また、立川市のウド、清瀬市のニンジン、あきる野市のトウモロコシ、稲城市のナシ、島しょ地域のアシタバやパッションフルーツなど、各地域には自慢の特産品がありますが、他県に比べて生産量が少ないため、スーパーなどで見かける機会は少ないです。

各地域にJAなどが直売所を作り、街角のマルシェとして販売をしたり、農家の庭先での販売などで買うことができます。

②東京産の食材を使った料理が楽しめるお店

東京都では、東京産の農林水産物を食材とし、年間を通して積極的に使用している飲食店を「とうきょう特産食材使用店」と認定しています。

現在は約210店舗の登録があり、東京産の食材を使ったおいしい料理を食べることができます。

③農業体験ができる

平成30年4月現在、農業体験農園は111農園が開設されています。意外とたくさんありますよね。

ブルーベリーやナシなどの摘み取りや、もぎ取りのできる農園や、プロの指導のもとに農作物を育てることのできる農業体験農園などがあり、これらは農家自らが開設・運営しています。

このような施設で農業を体験したり、自分で作った農作物を調理して食べてみるのはいかがでしょうか。自分で作るとよりおいしく感じると思います。

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日々の暮らしでわたしたちができること~SDGsなライフスタイルへ

いかがでしたでしょうか。地方だけではなく、東京都内でも地産地消の取り組みは進んでいます。

今まで、SDGsという言葉を聞いたことがあっても一体どのように取り組めばいいかと思っていた方もいたかもしれません。

今回は、日々の生活の中で欠かせない「食」の観点から、東京都内の地産地消の取り組みについてご紹介いたしました。

身近なところで貢献できることがあることを知れるきっかけになれたら幸いです。

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