すこやかな肌を維持するには、クレンジング選びも重要です。油分が含まれたメイク汚れを残さないことで、肌のトラブル防止にもなるからです。しかし、一口にクレンジングといってもたくさんの種類があり、どれを選べばいいか迷う人も多いかもしれません。
ここでは、クレンジング選びのコツと種類ごとの特徴に加えて、正しくメイクを落とすために知っておきたいクレンジングのポイントなどについて解説します。
目次
クレンジング選びのポイントはメイクの濃さと肌の状態
メイクの濃さで選ぶ
肌質・肌の状態で選ぶ
クレンジングの種類と特徴
ローション(リキッド)
ミルク
ジェル
クリーム
バーム
オイル
ポイントメイクリムーバー
正しいクレンジングのポイントは?
クレンジング前に手を洗って清潔に
ポイントメイクを先に落とす
使用量を守り、ゴシゴシこすらない
ぬるま湯でしっかり洗い流す
自分に合ったクレンジングを選んで健康的な美肌を目指そう
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クレンジング選びのポイントはメイクの濃さと肌の状態
クレンジングを選ぶ際に注意したいのは、「メイクの濃さ」と「肌質・肌の状態」です。クレンジングの洗浄力の強さは種類によって異なり、メイクや肌の状態に合わなければ、メイク汚れが残ったり肌に負担をかけたりすることがあります。
まずは、クレンジングを選ぶ際のポイントについて見ていきましょう。
メイクの濃さで選ぶ
クレンジングにはオイルやジェル、クリームなどさまざまな種類があり、洗浄力はそれぞれ異なります。濃いメイクをしているのに洗浄力の弱いクレンジングを使うと、メイク汚れが部分的に残ったり、無理に落とそうと摩擦が起きたりして、肌に負担がかかってしまいます。
反対に、ナチュラルメイクに合わない洗浄力の高いクレンジングは、必要以上に肌に負担を与えかねません。クレンジングは、その日のメイクの濃さを基準に選ぶといいでしょう。
メイクの濃い・薄いは、基本的にベースメイクで判断します。例えば、ウォータープルーフのファンデーションや日焼け止め、カバー力の高いリキッドファンデーション、クリームファンデーションを使っていた場合は、「濃い」メイクになります。クレンジングは、洗浄力の高いオイルタイプやリキッドタイプを選んでください。
一方で、軽めのパウダーファンデーションやBBクリームなどを使用している場合は「薄い」メイクといえるので、洗浄力が控えめなミルクタイプでも問題なくオフできるはずです。
なお、肌はナチュラルだけどアイメイクだけ濃い場合は、ポイントメイクリムーバーの使用がおすすめです。重ねづけしたマスカラやウォータープルーフのアイライナーなどは、顔全体のクレンジングの前に、ポイントメイクリムーバーでやさしくオフしておきましょう。
肌質・肌の状態で選ぶ
クレンジング選びでは、自分の肌質(乾燥肌・敏感肌・脂性肌・混合肌)や、そのときの肌の状態に合わせて選ぶことも大切です。肌が乾燥している人が洗浄力の高いクレンジングを使うと、肌に必要な潤いまで落としてしまう可能性もあります。「Tゾーンはべたつくけれど頬は乾燥する」といった混合肌では、パーツごとにクレンジングを使い分けるのもひとつの方法です。
肌の状態は、季節やライフスタイルなどによっても変化することがあります。元々の肌質だけではなく、そのときの肌質も考慮してクレンジングを選びましょう。
・乾燥肌・敏感肌
肌のバリア機能が低下している乾燥肌や敏感肌の人は、肌への負担の少ないクリームタイプがおすすめです。やわらかく肌になじみ、洗い上がりの肌はしっとりと仕上がるでしょう。保湿成分が配合されたクレンジングなら乾燥を防ぎ、潤いを補いながらメイクオフが可能です。
・脂性肌
肌のべたつきやテカリが気になる脂性肌の人は、洗浄力が高めのオイルタイプやバームタイプがおすすめです。肌をこすらなくても、ポイントメイクまでしっかりと落としやすい反面、洗浄力の高いクレンジングは肌を乾燥させやすい側面もありますから、洗顔後の保湿ケアも重要になります。
・混合肌
脂っぽさと乾燥が混在した混合肌は、肌の水分が少なく油分が過剰になったアンバランスな状態です。低刺激で肌に負担をかけにくい、ジェルタイプやミルクタイプを選ぶといいでしょう。
クレンジングの種類と特徴
「メイクを落とす」という目的は同じでも、クレンジングにはさまざまな種類があります。続いては、クレンジングの主な種類ごとの特徴を紹介していきます。
ローション(リキッド)
ローションタイプのクレンジングは、リキッドクレンジングとも呼ばれ、水分をベースに作られています。サラッとしたテクスチャーで、オイル配合とオイルフリーの2種類があります。オイル不使用の物は、まつ毛エクステンション(まつエク)をしている人にもおすすめです。
ミルク
クレンジングの中でも比較的肌にやさしい物が多いのが、ミルククレンジングです。水分の配合率が高いため、肌触りが滑らかで、みずみずしい洗い上がりになります。やわらかくややとろみのあるテクスチャーで、洗浄力はマイルド。肌への負担が少ない一方で、しっかりめのポイントメイクなどはミルククレンジングだけで落としきることは難しいでしょう。
ジェル
やや硬めでとろみのあるジェルクレンジングは、肌への摩擦を抑えながらメイクを落とすことができます。油分不使用の「オイルフリー水性ジェル」、少量の油分が配合された「オイルイン水性ジェル」、油分が主体の「油性ジェル」の3つのタイプがあり、油分が配合されているほうがメイク落ちは良い傾向があります。
クリーム
しっとりしたテクスチャーのクリームタイプは、肌へのなじみやすさが特徴です。油分と界面活性剤がバランス良く配合されており、洗い上がりの肌も乾燥しにくいでしょう。乾燥肌や敏感肌の人にもおすすめですが、しっかりメイクには不向きです。
バーム
クレンジングバームはオイルを固めた物で、オイルタイプと同様に洗浄力の高さが特徴です。初めは固形ですが、肌にのせると体温で溶けてオイル状になり、メイクを包んで落とします。洗浄力はオイルに比べると劣りますが、肌の潤いも守りながらメイクオフしたい人におすすめです。
オイル
クレンジングの中でも洗浄力が高いのが、オイルタイプです。濃いメイクでもしっかりとなじみ、一度でスッキリと落とすことができます。ただし、乾燥肌や敏感肌の人には肌への負担がかかり、刺激感などを感じる場合もあります。
ポイントメイクリムーバー
アイメイクやリップなど、ポイントメイクを落とすことに特化したクレンジングです。なかには、アイメイクリムーバーやマスカラリムーバーなど、より細かいポイントメイクを対象とした物もあります。目元や口元は皮膚が薄くて乾燥しやすいため、ポイントメイクを落とそうとして強くこすると、肌にダメージを与えてしまいます。肌摩擦によるエイジングを防ぐためにも、ポイントメイクリムーバーでアイメイクなどを落としてから、肌タイプに合わせたクレンジングで顔全体を洗うことをおすすめします。
正しいクレンジングのポイントは?
肌への摩擦を極力抑えながら適切にメイクを落とすためには、押さえておきたいいくつかのポイントがあります。いくらメイクの濃さや肌質・肌の状態に合わせてクレンジングを選んでも、落とし方が適切でなければメイク汚れが残ったり、肌に負担をかけたりしてしまうこともあります。
どのタイプのクレンジングを使う場合も、下記のポイントを守っているか、普段の自分のクレンジングを確認してみましょう。
クレンジング前に手を洗って清潔に
クレンジングの前にはしっかり手を洗い、清潔な状態にしておきましょう。手が汚れたままクレンジングをすると、メイクを落とす力が正しく発揮されない可能性があります。
また、手の表面には、目には見えない雑菌が意外とついているものです。手を洗わないと雑菌を顔に広げることになってしまい、思わぬ肌トラブルの原因にもなりかねません。
ポイントメイクを先に落とす
アイメイクやリップなどのポイントメイクは、専用リムーバーを使って先に落としておきましょう。ポイントメイクとベースメイクを一度に落とそうとすると、つい力を入れてこすってしまい、摩擦で肌に負担を与えてしまいます。特に、目元や口元は、顔の中でも皮膚が薄くデリケートな部位です。肌へのダメージを防ぐためにも、一手間を惜しまないようにしましょう。
使用量を守り、ゴシゴシこすらない
クレンジングは、商品によって適正な使用量の目安があります。パッケージや説明書の記載内容を確認し、使用量を守りましょう。目安としては、肌の上にクレンジングを伸ばしたとき、肌に直接手がふれるようなら量が不足しているといえます。使用量が少ないと肌に摩擦を与えるおそれがあるため注意が必要です。
また、メイクを落とすときは、肌をゴシゴシこすってはいけません。クレンジングは、基本的にメイクになじませ浮かせて落とすもの。肌を強くこすると、色素沈着やしわ、たるみなどを招いてしまうこともあります。
ぬるま湯でしっかり洗い流す
クレンジングで汚れが浮き上がったら、すぐにぬるま湯で洗い流します。汚れをそのまま放置していると、肌への刺激となる可能性があります。すすぎ残しがあると肌荒れの原因になるため、丁寧にしっかりと流しましょう。
このとき、熱いお湯を使うと肌に必要な皮脂まで洗い流してしまい、肌が乾燥しやすくなります。反対に冷たい水だと、メイク汚れをうまく落とせないことがあります。30~32℃を目安に、少しぬるいと感じるくらいのぬるま湯がおすすめです。
自分に合ったクレンジングを選んで健康的な美肌を目指そう
メイクをしたら、その日のうちにクレンジングで落とすことが鉄則です。そのまま寝てしまったり、クレンジングを使わずに洗顔料だけで済ましたりしては、肌のコンディションが崩れてしまいます。
クレンジングには多くの種類がありますが、基本的には、その日のメイクの濃さと肌質・肌の状態に合わせて選ぶようにしてください。迷ったときには、好みのテクスチャーを試してみるのもひとつの方法です。自分にピッタリのクレンジングを選んで、健康的で美しい肌を目指してみてはいかがでしょうか。
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