“くせ毛”に悩むみなさん、夏を迎える準備はできていますか?
梅雨に入り、湿気が多くなる6月から夏本番の8月ごろまでは、くせ毛の人にとっては苦労の多い時期。ボリュームが普段以上に多くなり、もはや爆発していたり、どうやってもおさまらないクセが出てきてしまったり、セットしてもすぐに取れてしまったり……。
そんなくせ毛のみなさんへ、梅雨の時期にキレイなヘアスタイルを保つための、本気のヘアケアをご紹介していきます。
どうして、髪はうねるの?
髪の毛がうねる原因は、大きく分けて2つあります。
①髪の毛の構造の違い
まっすぐでクセのない直毛と、うねっているくせ毛の断面を比較すると、直毛は断面が真円に近い丸になっているのに対し、くせ毛の断面は楕円形になっています。
これは、遺伝やストレスにより、髪の毛がつくられる部分の形状が小さかったりいびつになっていたりすることが原因で、出てくる毛も形状にひずみがでてしまうため、くせ毛になってしまうのです。
②乾燥
くせ毛の方は毛髪構造がいびつなため、ダメージを受けやすく乾燥しがち。髪が乾燥していると、湿気が多い時にはスポンジのように空気中の水分を吸ってしまいます。その結果、いつもよりうねりやボリュームがでやすくなってしまうのです。
くせ毛の方は乾燥対策をして、髪の中の水分量をコントロールすることが、湿気に左右されづらい髪になるために大事なのです。
トリートメントは必須
髪の水分・栄養補給をするために、外すことができないのは、やはりトリートメントです。
毛髪はダメージを受けても皮膚のように再生できないので、外から栄養を補って保護する必要があります。
トリートメントは、髪を構成する主成分であるケラチンやセラミド、アミノ酸などを多く含んでいるため、髪に栄養を届ける役割を果たしています。
油分の多いもの、ケラチン等のタンパク質を多く含むもの、毛髪をコーティングするシリコンを含むものなど、トリートメントによって特徴は色々あるので、髪質に合わせて選びましょう。
シャンプー後のトリートメントの付け方も大事です。
トリートメントを塗って少し時間をおいてから流している方は多いと思いますが、できれば目の荒いくしや、手ぐしでも良いのでしっかりトリートメントをなじませましょう。
乾かす前には洗い流さないトリートメントもつけるとドライヤーの熱から髪を守ってくれるのでおすすめです。
ドライヤーの使い方も重要
乾燥対策として、意外と盲点なのが”ドライヤー”なんです。
水分や栄養を補ったら、ドライヤーで閉じ込めましょう。自然乾燥にしてしまうと、髪表面のキューティクルが開いたままになります。開いたままだと水分が抜けやすく、空気中の水分も吸収しやすいので、クセやうねりの原因になります。
くせ毛の方のためのドライヤーのかけ方はこちら
夜寝る前に仕込んで、朝もケア!
徹底的にうねり・爆発を防ぐのであれば、夜寝る前と朝のケアが大切です。
夜のケア
寝る前にトリートメントをして、ドライヤーでしっかり乾かします。
完全に乾いていない状態の髪の毛は、摩擦に弱いので、寝ている間に摩擦でダメージを受けてしまいます。
ドライヤーをかける際は、まず根元を乾かしてから、中間部分、毛先の順に乾かしていきます。
全体的に半乾きになったら、夜のうちにブローをしておきましょう。
この時に、根元から毛先に向かってドライヤーの風を当てるのがコツ。
髪が長めの方は、内巻きのお団子にゆるくまとめて、ナイトキャップをかぶって眠てもかなり髪が落ち着きます。
短めの方でも、かぶって寝ると髪と枕の摩擦が減るので寝癖がつきにくくなり、朝のセットが楽になります。
朝のケア
朝起きたら、まずブラッシングをして、再度洗い流さないトリートメントをつけてブローします。
スタイリング材もトリートメント効果のあるものを使うと、より乾燥対策になります。
また、梅雨の時期はストレートにするよりも、ふんわりしたアレンジの方が崩れにくいので、軽く巻いてスタイリングするのもおすすめです。
湿気が多い時期こそ、髪の水分コントロールを
きちんとやり方を知ってケアをすれば、くせ毛さんも上手に湿気の多い梅雨を乗り切ることができます。
また、継続していくと髪も扱いやすくなっていくので、少し面倒でも継続することが大切。自分の髪も大切に可愛がってあげられるといいですね。