2019年のお彼岸は9月20日〜26日です。
お彼岸の食べ物といえば、おはぎを思い浮かべますよね。甘いあんこともち米の組み合わせでつくる味は、なんとも懐かしく風情があります。
お店で買って食べるのもいいですが、この秋は自分で手作りしてみるのはいかがでしょうか。手作りであれば、子どもと一緒に楽しみながら作ったり、健康を考えた素材のみを使うこともできます。
マクロビの考えに沿ったものなら、大切な旦那さんやお子さんの健康に配慮しながら、美味しいおやつを楽しめますよ。
今回はそんな、簡単にできるヘルシーなおはぎレシピをご紹介します。
“おはぎ”は秋の彼岸に食べるもの?
まず、おはぎについて知っていきましょう。和スイーツとして親しみ深い“おはぎ”ですが、そもそもの歴史は古く、平安時代、もしくは遅くとも室町時代には存在していたと言われています。
古来よりあずきなどの「赤色」には、災難が降りかからないようにする力があると言われており、厄除けのために食べられていました。
江戸時代には、お彼岸や四十九日の忌明け(きあけ)に食べられるようになり、先祖の供養と関わりが深い食べ物になっていたようです。
春分の日(3月20日頃)と秋分の日(9月23日頃)を中日〔ちゅうにち〕として前後3日間の7日間のことを「彼岸」といいます。そして初日を「彼岸の入り」といい、最終日を「彼岸の明け」と呼んでいます。地方によって若干の違いはありますが、先祖を供養し、ぼた餅やおはぎ、お団子や海苔巻き、いなり寿司 などを仏壇に供えます。
日本文化いろは事典の解説 –彼岸 より
“おはぎ”は別名として“ぼたもち”とも呼ばれますが、基本的にはほぼ同じ食べ物です。春の彼岸には「牡丹(ぼたん)の花」が咲く頃なので「牡丹餅(ぼたもち)」と呼び、秋の彼岸は「萩(はぎ)の花」が咲く頃なので「お萩(おはぎ)」と呼ぶとされています。
地域によっても呼び名が違う場合もあり、さまざまな説がありますが、全国各地で食べられているとてもポピュラーな和菓子です。
どうせおはぎを食べるなら健康的にマクロビでつくったものを
美味しいおはぎをたくさん食べたいですが、健康的だとさらに良いですよね。そんなときに取り入れると良い考え方が「マクロビオティック」です。
「マクロビオティック(マクロビ)」は、ハリウッドセレブの間でブームになったことで注目されました。しかし、実は日本の学者・著作家である桜沢如一(さくらざわゆきかず)さんが提唱し、欧米を中心に広まり、その後日本に逆輸入された食事法です。
ヴィーガンやベジタリアンと混同されがちですが、特定の食べ物を禁止する決まりではなく、バランスの良い食生活を推奨するひとつの考え方です。
マクロビは、動物性のもの(特にお肉)はあまり食べず、無農薬・自然農法の穀物や野菜を中心に食べることが基本です。野菜は原則として、その土地、その季節にとれるものを食べることを推奨しており、大型の魚や卵、乳製品、白砂糖も控える方がよいとされています。
マクロビでつくるおはぎレシピ
さっそくマクロビおはぎをつくってみましょう。つくる上で気をつけるポイントは2つです。
①材料をマクロビに
白米・もち米ではなく、玄米、もち玄米にしたり、精製された白砂糖ではなくてんさい糖や黒砂糖を使ったり、フルーツに置き換えたりします。
②作り方をマクロビに
米は完全には潰さず、食感を楽しめるようにします。
小豆の皮は残してつぶあんにすることで、食物繊維をしっかり摂ることができます。
これらを意識した上で、実際のレシピを見ていきましょう。
材料
・もち
玄米 2カップ
もち(玄)米 0.5カップ
水 3カップ
塩 1つまみ
・きなこ
きなこ 0.5カップ
塩 小さじ2分の1
てんさい糖 大さじ1
・小豆あん
小豆 1カップ
水 3カップ
塩 1つまみ
オイルコートなしレーズン(デーツなど) 1カップ
つくり方
1. 玄米ともち玄米は1~2時間水につけておき、炊飯器で炊きます。炊き上がったらすりこぎで少々米粒を潰しておきましょう。
2. 小豆は3倍の水で煮ます。途中に差し水を数回さし、豆がやらわかくなったら塩を混ぜ、少し水気を飛ばして、ほどよい固さになったら刻んだレーズンを混ぜます。
3.きなこは塩(お好みでてんさい糖も)混ぜておきます。
4.手水をつけてごはんを丸め、さきほど作った小豆あんで包めば出来上がりです。きなこおはぎの場合は、ごはんの中に小豆あんを入れて丸め、周りにきなこをつけます。
ちなみに、巻きすを使うとより簡単にできます。
巻きすの上にラップをしき、小豆あんを薄く敷き詰めます。手前を3cmほどあけたところにご飯を乗せて、巻きすをくるくると巻き、少し置いてから包丁で切り分ければ、あとは丸めるだけで簡単におはぎの形をつくることができます。
参考:お彼岸おはぎ:基本レシピ:マクロビ by ぶにねこAkky 【クックパッド】 簡単おいしいみんなのレシピが313万品
ヘルシーなおはぎを手作りして健康的なお彼岸を過ごそう
季節の食べ物を、たまには手作りで楽しむのも素敵ですよね。大切な人のために健康を気遣った素材で作りたいおやつ、”マクロビおはぎ”をご紹介しました。
今年はぜひお子さんと一緒に作ってみてくださいね。
健康も気遣いつつ、楽しんで日々の暮らしをより豊かにしていきましょう。