実りのシーズンになりましたね。この時期は柿、梨、ブドウ、ももなど美味しいフルーツやそれを使ったスイーツが八百屋さんやスーパーマーケット、デパートに売られています。
そんな数あるフルーツから、今回はデザートや料理、お茶、保存食など幅広い用途のある「柿」をテーマに、美容に嬉しい栄養素や作り置きに便利な冷凍柿についてご紹介します。
柿を食べるとよい理由とは?知っておきたい3つの栄養素
秋のフルーツの代表格、柿には栄養がたっぷり含まれており「柿が赤くなれば、医者が青くなる」ということわざがあるほどの健康食材です。
特に代表劇な柿の3つの栄養素をご紹介します。
①ビタミンCがレモンの5倍!
ビタミンCは柑橘系など酸っぱい物に多いイメージをお持ちの方が多いかもしれませんが、実はそうともかぎりません。
なんと柿1個分にはレモン1個分の5倍のビタミンCが含まれています!
柿が1個約220gに対しビタミンCは100~150mgほど含まれています。日本人の食事摂取基準(15年版)ビタミンCの1日の推奨量が100mgなので、1個食べるだけで十分に補えます。
ビタミンCはシミやそばかすの原因物質でもあるメラニン色素の蓄積を防ぐため、美容に関心の高い方からとても注目されています。コラーゲンの生成にも関与しているので、しわやたるみなどの美肌対策にもおすすめです。
さらに、ビタミンCは白血球やリンパ球を刺激することが明らかにされており健康維持におすすめの栄養素です。
②二日酔い予防に!“タンニン”&“カリウム”ですっきり
柿の渋み成分であるタンニンはアルコール成分を分解する働きがあります。さらに、果物に多く含まれているカリウムには過剰に摂取された塩分を尿中へ排出を促す作用があります。
そのため、お酒を飲むのが好きな方、お酒が好きな旦那様がいらっしゃる方は冷蔵庫に常備してもいいですね。
③食物繊維“ペクチン”で内側から健康維持のサポートを!
種の周りのどろっとしたものが実はペクチンという水溶性の食物繊維です。
牛乳を加えて混ぜると凝固してゼリー状になる有名な商品の原料でもあります。人の消化酵素では消化されない食物繊維として機能し、内側からの健康維持が期待できます。
干し柿や柿の葉はさらに栄養素たっぷり
干し柿は生柿よりもビタミンA、食物繊維、必須脂肪酸が増えます。
柿の葉はみかんの30倍のビタミンCが含まれています。なので柿の葉茶を飲む習慣をつけたり、柿の葉寿司を食べることで、効率的にビタミンCを摂取することが可能です。
冷凍柿で1年中柿を食べよう!
柿の栄養を知ったのに食べられるのが秋だけというのはちょっともったいないですよね。
ここでご紹介したい工夫のひとつが「冷凍」です。柿を丸ごと、あるいはカットして冷凍するだけです。
冷凍することで長期保存が可能になります。また、そのまま食べるとアイスのような、シャーベットのような触感を楽しめます。
また、大人の方におすすめしたいスイーツが冷凍柿のお酒漬けです。二日酔い防止をしながらフルーティーなお酒を味わえます。
さらに、冷凍柿をお好みの野菜やフルーツと一緒にミキサーにかけると簡単にスムージーができるので朝食におすすめです。
冷凍柿は簡単に作れ、また応用も効くので秋シーズンに作り置きしておくといいですね。
柿を常備してお肌と健康のメンテナンスを
柿を食べることで、健康や美容のサポートに必要な栄養素を効率的にとることができます。また、食欲が高まるこの時期、内側からの健康維持に柿は重宝します。
果物や野菜を食べた量が少ないなと感じたとき、飲み会がある日、お酒を飲んだ翌日などに柿を食べられるよう常備しておくといですね。
秋に旬を迎える柿はスーパーマーケットや八百屋さんで1個100円ほどで購入できますし、柿の葉茶は通年飲めるので、手軽に摂り入れられます。
柿パワーで栄養素を効率的に取り入れ、健康的な体づくりをしてみませんか?