大人の嗜み!ビジネスマンなら持っておきたい、一生ものの万年筆おすすめ5選

万年筆

懐に万年筆を忍ばせる社会人ってかっこいいですよね。PCやスマホが普及したとはいえ、万年筆を持つことは、変わらず「デキる大人」の代名詞ではないでしょうか。新社会人のプレゼントや退職者の贈答品としても重宝される万年筆ですが、自分自身のご褒美のために買うのもいいですよね。

今回は、数ある万年筆の中から、デキるビジネスマンなら持っておきたい、おすすめの万年筆をご紹介します。

バランス良好な定番ブランド「ペリカン」

日本で一番人気の万年筆メーカーと言われている「ペリカン」は、ドイツ生まれのメーカー。もともと、インクメーカーだったところからスタートし、1929年に初の万年筆が作られました。当時画期的だった、ペン先からインクを補充する「吸入式」で一躍万年筆メーカーとしても注目され、今では万年筆メーカーとして記憶している人も多いはず。

ペリカンの万年筆の特徴は、インクメーカーから始まったからこその「滑らかな書き心地」と長時間の筆記でも疲れない「絶妙なバランス」。ラインナップの多さも特徴の一つで、性別、年代問わず支持される、1本は持っておきたい名門ブランドです。

■筆者のおすすめ

「スーベレーンM800」

ペリカンを一躍有名にした、世界的にヒットしたシリーズ。1997年に「ペン・オブ・ザ・イヤー」を受賞したペリカンの代表作です。

ちなみに、ペリカンの製品名にはインクの補充方法とサイズが明記されています。「スーベレーン」の後に記載されている「M」は、伝統的な「吸入式」であることを示しています。(通常のカートリッジ式は「P」)「800」はサイズで、全部で5つから選ぶことができます。定番のサイズは「800」か「400」だそう。

世界で最も愛されるペン「パーカー」

筆者が一番おすすめしたい、イギリス生まれの万年筆ブランド「パーカー」。1888年創業の老舗ブランドです。当時、パーカーの万年筆は、インク漏れを防ぐシステムを開発し、注目されました。それ以降も、実直に優れたペンを作ることを追及した結果、英国王室御用達のメーカーとして地位を確立しています。日本でも1940年代に流行し、ロンソンのライター、オメガの時計と並び、「男の三種の神器」として称されました。

パーカーの万年筆の特徴は、常に最先端をいく技術と革新的なデザインのスタイリッシュさ。また、忘れてはならないのが1933年に誕生し1957年に正式にアイコンとなった、パーカーのシンボル「矢羽クリップ」。パーカーの先駆的な姿勢を表しており、ジャケットの胸ポケットにペンを入れてもすぐパーカーであるとわかります。

■筆者のおすすめ

「ディオフォールド」

パーカーが誇る、伝統の1本。インクの容量や耐久性が従来品と比較して、2倍ということからつけられたディフォールドシリーズは、歴史的場面でも使われています。「ディオフォールド」は太平洋戦争終結文書の締結の際に、ダグラス・マッカーサーが使ったペンだったそう。平和の象徴としての役割も担ってきた、伝統のペンです。

万年筆の父と呼ばれる「ウォーターマン」

フランスの万年筆メーカー「ウォーターマン」は、その歴史にまず注目してほしいです。19世紀後半、アメリカで保険外交員であったウォーターマンが、万年筆のインク漏れで大事な契約書を汚してしまい、変わりの契約書を準備している間にライバルに契約をとられてしまった…というところから、このブランドは始まっています。万年筆の改良に腐心し、ウォーターマンは世界初の毛細管現象を応用した万年筆を開発します。その後、拠点をアメリカからフランスに移し、数々の可憐なデザインを生み出しました。高級感と気品に加え、滑らかな書き味が特徴で、ウォーターマンのこだわりがしっかりと受け継がれています。

■筆者のおすすめ

「カレン」

海をすべるように走る船がモチーフになった、流線形のデザイン「カレン」は滑らかな書き味が特徴。豊富なラインナップも魅力です。硬めの書き心地で、筆圧の高い人にも使いやすいモデルです。

筆記用具の最高峰「モンブラン」

2006年に100周年を迎えた、老舗中の老舗ブランド「モンブラン」。ドイツで生まれたこのブランドのシンボルは、六角形の白い星型です。これは、ヨーロッパ最高峰・モンブランの山頂と雪を表したものです。筆記用具の最高峰と言われ、世界中の調印や契約など重要なシーンで使われ、日本でもステータスシンボルとなっていました。

モンブランの特徴は、老舗ブランドとしての風格と、老舗でありながら初心者でも使いやすく、滑らかに書けるという点にあります。リーズナブルなラインから高級ラインまで幅広く取り扱いのあるブランドです。

■筆者のおすすめ

「マイスター・シュテュック」

誰もが一度は持ちたいと思う「キング・オブ・ペン」。ピストン吸入方式や緻密なペン先の加工はすべて職人の手作業によるものだそう。大人の気品と風格を感じさせる、これぞデキる男の万年筆の逸品です。

日本初!職人のこだわりが生んだ「セーラー」

最後に紹介するのは、日本が生んだブランド「セーラー」。1911年に広島県呉市で生まれた「セーラー」は、日本で初めて金ペン先製造を手がけたり、日本初のボールペンを製造したことでも知られています。

セーラーの特徴は、「ペン先」へのこだわり。書き出しからインクがかすれることなくスムーズに出て、書き終わりまでも書きやすさが継続することにこだわりを持ち、手作業で作られているそう。また、セーラーは、ペン先の金の熔解からペンの組み立てまでを一貫して行っており、組み立て後の耐久テストもしっかり行っています。ベテランの職人が1本1本テストし、書き味の良いペン先のみを厳選。日本で一番古い歴史を持つブランドであることに胡坐をかかず、職人のこだわりが生んだ日本だからこその万年筆です。

■筆者のおすすめ

「プロムナード」

14金のペン先を1万円で購入できることで人気のシリーズ。「大人への船出」をコンセプトに、クリップ部分に錨(いかり)のマークが施されています。

終わりに

世界的な有名ブランドから、日本が生んだ老舗ブランドまで、人気の万年筆ブランドを紹介しました。コンセプトから選ぶもよし、その歴史やこだわりから選ぶもよし、自分に合った万年筆を選んでみてくださいね。

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