シルバーウィークは見学して面白い・試飲して美味しいワイナリー見学へ
夏の暑さが過ぎればまもなく秋。
シルバーウィークの予定はもう決まっていますか？
小学生の頃に「社会科見学」で体験した驚きを、大人になった今だからこそ楽しめる場所に行って体験するのが「大人の社会科見学」です。
たまには日常を離れて、子どもの頃のような気持ちを思い出す体験をしてみるのはいかがでしょうか。
そんな中でも、今回はお酒好き・ワイン好きが存分に楽しめる、東京から日帰りでいける山梨県にある“ワイナリー”の見学をご紹介します。
どれも車もしくは電車で1時間半～2時間程度で行くことができる場所にあるので、シルバーウィークのお出かけにぴったりです。
1. 国産にこだわる童話の世界のワイナリー“くらむぼんワイン”
「くらむぼん」という名前は、宮沢賢治の童話『やまなし』で蟹が話す言葉に由来しています。
人間と自然の共存、科学の限界、他人への思いやりなどを童話を通じて伝えている彼の作品に共感して名付けたのが、このワイナリーの名前だそうです。
ワイナリーのある山梨県・勝沼は、日本で初めてぶどうが栽培された、ワイン発祥の地と言われています。
そんな勝沼にあって、「くらむぼんワイン」は自然とぶどう畑の両立、地域住民とワイナリーの協力を信条とし、地元の特産品であること、自然な味わいを大切にしたワインが作られています。
決して大きなワイナリーではありませんが、築130年になる日本家屋にあるワインサロンは、日本のワイン製造の歴史を感じることができます。
また、無料で試飲ができるテイスティングルーム、500円で参加できるワイナリーツアー（ワイン・果汁を購入した方には返金）など、こじんまりとしながらもたっぷり楽しめます。
くらむぼんワイン
〒409-1313 山梨県甲州市勝沼町下岩崎835
TEL:0553-44-0111 FAX:0553-44-0132
営業時間 09 :00～17:00
売店営業時間 09:00～12:00、13:00～17:00(試飲受付は16:30まで)
ワインテイスティング お一人様500円（※ワイン・果汁ご購入の方には返金します）
休日:年末年始、ワイナリーツアーは実施していない日もあるため、公式ホームページをご確認ください。
2. 電車でいける美しい南欧風ワイナリー“サドヤ”
東京駅から特急列車で1本、乗り換えなしで甲府駅まで行き、そこから歩いて5分という好アクセスなワイナリーがこちらのサドヤです。
こちらの特徴はなんといっても、南ヨーロッパをイメージした美しい施設。なんとガーデンウェディングもできます。
とんがり屋根がある白い石造りの建物があったり、美しい赤い屋根が広がる広大な施設は、ヨーロッパにやってきたような気分を味わえます。
もちろんワイナリー見学ツアーも開催されています。
地下のワインセラーや、醸造過程も見ることができ、大正6年から続く歴史を感じられます。
様々なテレビ番組や雑誌に取り上げられた銘柄があるサドヤ。「シャトーブリヤン」は国際的な賞も受賞していますし、ワイン漫画として有名な『神の雫』にも掲載されました。
そんな実力派なワインの試飲ももちろんあり、見学ツアーに参加すると3種類のテイスティングを楽しむことができます。また、有料にはなりますがグラスワインの試飲も可能ですので、お気に入りの1本を見つけてみてくださいね。
サドヤ
〒400-0024 山梨県甲府市北口3-3-24
TEL:055-251-3671 FAX:055-251-3672
営業時間 10時～18時
休日 年末年始を除く
・見学ツアー
実施時間（定員15名・各回30分程度）
10:00～、11:00～、13:00～、14:00～、15:00～、16:00～
料金 お一人様1,000円（中学生以下無料）
3. ボトル作りなどの体験イベントが多数の“ロリアンワイン”
ワイナリーの見学ツアーももちろん面白いのですが、そのほかにも様々な体験ができるのがこちらのロリアンワインです。
他のワイナリーであまり見ない体験のひとつは、オリジナルボトル作り。
樽に入った生ワインを、自分で瓶に詰めて、コルク栓を打ち、オリジナルのラベルを作って貼るところまで体験をすることができます。費用は2,000円＋税とワイン代くらいの金額で体験できる上、そのまま持ち帰ることができるので、旅の思い出にぴったりですね。
その他、農作業体験やぶどう踏み体験、併設のガラス工房での体験など、お子さんとも楽しめるイベントが多数あります。
もちろん、試飲も可能です。
ワイン・ぶどうジュースの無料試飲が常時数種類あるのに加え、1杯200円〜という安価でグラスワインの試飲もできます。
美味しいワインを楽しみつつ、思い出も作って帰ることができますね。
ロリアンワイン 白百合醸造
〒409-1315 山梨県甲州市勝沼町等々力878-2
TEL:0553-44-3131
FAX:0553-44-3133
営業時間（ショップ） 9:00～16:30 ※ 土日は状況により早く閉店する場合もあり
定休日 年中無休（年末年始など臨時休業する場合もあり）
ツアー・体験詳細はホームページにて
4. 明治から続く登録有形文化財の見学ができる“ルミエールワイナリー”
ワイナリー前に広々としたぶどう畑があるこちらは、前述にもあったワイン漫画『神の雫』に登場する「ルミエール・光・甲州」が有名です。人気が高く、売り切れになってしまうことも多いんだとか。
数十種のワインを生産しており、併設のレストラン「ゼルコバ」も、ワインに合う地元の食材を使ったフレンチが楽しめます。
ほかのワイナリーにない最大の特徴は、登録有形文化財があること。
「石蔵発酵槽」という、文字通り石で組み上げた蔵の中でワインを発酵させる施設です。
100年以上前、明治34（1901）年に作られ、製造効率の観点から一度は稼働を止めた施設が、1998年に再度使われるようになりました。
一般的な製造法でつくるワインとは違った独特の風味があるワインは「石蔵和飲」と名付けられ、もちろんショップで試飲・購入することができます。
ルミエールワイナリー
〒405-0052 山梨県笛吹市一宮町南野呂624番地
TEL:0553-47-0207 FAX:0553-47-2001
営業時間 9:30～17:30
見学ツアー 30分コース500円、60分コース1,000円（詳細はホームページにて）
5. 生産量と敷地の規模がすごい！“マンズワイン勝沼ワイナリー”
日本国内でぶどうの仕込み量がもっとも多く、日本でもっとも多数のワイナリーがある山梨県内でも、最大の生産量を誇るのがこのマンズワイン勝沼ワイナリーです。
敷地も圧倒的に広く、施設も工場だけでなく地下のワインセラーやさまざまな資料が展示されたミュージアム、マンズワインについての動画を視聴できるビデオルームなど色々な施設があります。
施設の見学は無料・予約なしで楽しむことができ、スタッフによる案内の有無を選べるので、気楽に訪れることができます。
マンズワインで製造されたワインは、各国の首相などがサミット等で訪れる際に、世界のVIPに提供されたものも多く、毎年のように日本・世界のワインコンクールに入賞しています。
中でも受賞歴が多いのが「ソラリス」シリーズ。この品種も、有料にはなりますが、ショップでテイスティング可能です。
「ソラリス」以外の種類に関しては、無料試飲できるものが多数あり、いろいろな種類のワインをできるだけたくさん味わいたい方にはうってつけのワイナリーです。
マンズワイン勝沼ワイナリー
〒409-1306 山梨県甲州市勝沼町山400
TEL 0553-44-2285 FAX 0553-44-2835
営業時間 9:00～17:00
見学 個人は事前予約不要・参加費無料
ほろ酔い気分で過ごす大人の休日を
東京から日帰りでいける範囲にも、これだけ素敵なワイナリーがたくさんあります。
製造工程やぶどう畑の見学はもちろん面白いですし、ワインの試飲は普段よりも安価にたくさん飲めるので、ついつい飲みすぎてしまいそうなほどです。
まさに「大人の社会科見学」の名前にふさわしい、大人だからこそ楽しめる場所ですね。
雑誌や漫画で見たワインを探したり、素敵なお土産や体験もぜひ楽しんで、素敵なシルバーウィークをお過ごしください。
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