【イベントレポ】ロボット×ビーチクリーン ~ロボットと協力して海を守る社会~【後編】

NPO法人湘南ビジョン研究所が主催し、理事長の片山 清宏さんやエシカルアクション代表の安江 省吾さんも登壇されるオンライン講演会があるということで参加してきました!

そのタイトルは、

「ロボット×ビーチクリーン ~ロボットと協力して海を守る社会~」

後編では、お話してくださった3名によるディスカッションの内容と「一般社団法人渋谷区SDGs協会」のキッズアンバサダーを勤める小学4年生のさくとくんが描く『海をきれいにするロボット』についてご紹介します。

(スライド画像や講演会中の写真は主催者及び参加されている方の許可を得て掲載しています)

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[目次]

ディスカッション「持続可能な海辺について」
小学4年生が描く海をきれいにするロボット
最後に:みんなの海をみんなで綺麗にするために
オンラインだからこその貴重な機会

ディスカッション「持続可能な海辺について」

このディスカッションでは、いままで話された3名の方がお互いに気づいたことを話したり質問されていました。そのディスカッションの中から、いくつかをピックアップしました。

・清野先生から片山さんへのコメント:

ビーチでのさまざまな活動を統合的にまとめて検証していくブルーフラッグの仕組みはとてもいいことですよね。バラバラでやってるとお互いに身近にいるのにもかかわらず、それに気づかずわかんないってこともあります。また「持続可能性」という言葉はよく聞くけど、何をすればいいのか、何か新しいことをするのか、などの疑問がいままでありました。これがきっと解消されると思います。

・上記のコメントに対する片山さんの回答:

海岸ごとに課題はバラバラなんです。ブルーフラッグには33の明確な基準があるからこそ自分たちの海岸の課題がわかります。ブルーフラッグは海辺の健康診断。また、認証を取得するのがゴールではないんです。あくまでもツールであり、どうやったらいい海岸にできるかという意識づけが大事なんです。

「ブルーフラッグは海辺の健康診断」という表現がとってもわかりやすいですよね。私はお話を聞いていて人間と海って同じなんだと感じました。

・清野先生が感じたこと:

「海が汚れていても困る人なんていない」という人もいて、正直びっくりしました。「困っているのは漁師さんとかだけでしょ」や「魚をたべなかったらいい」といわれたというエピソードもあり、これには苦笑いしてしまいました。海外ではそんなことないのに、日本だとこういう認識があるんです。これは研究だけしていたらわからなかったことでした。

これを聞いて私はショックを受けました。海に対してそう思っている人がいるなんて…。でも、ここでくじけずに活動を続けられている清野先生の姿に勇気をもらいました。

小学4年生が描く海をきれいにするロボット

ここからは、次世代に目を向けて。小学4年生のさくとくんはこの歳ながら「一般社団法人渋谷区SDGs協会」のキッズアンバサダーを勤めています。

そして、安江さんは環境活動する際に必ずといっていいほどさくとくんを呼んでいるとのこと。なぜかというと、海の問題は小学生のさくとくんたちの世代が一番影響を受ける。だからこそ、子どもたちにも知ってもらうためだそうです。

今回、さくとくんは「海辺の未来の絵」を描いてくれました。

さくとくんが描いていたのは未来のゴミ拾いロボット。ボディの素材はチタン。遠くまで見えるように目には望遠機能。ゴミを入れると燃料になるゴミ箱。

なかでも大人たちをうならせたのは、足が痛くないようにブーツを履いてることと水陸両用という点です。

ゴミ拾いをすると足が痛かったことや、ゴミは浜辺だけじゃなく、海中にもあること。これらはさくとくんが実際に海辺でのゴミ拾いを体験したからこそ考えついたアイディアですよね。この絵の発表をみてほとんどの方が深くうなずいていました。

最後に:みんなの海をみんなで綺麗にするために

まとめとして、3人の方にお言葉をいただきました。

富永さん

これからロボットの研究者として、実際にビーチクリーンで動いてくださってる方とつながっていきたい。ロボットについてもどんどん聞いてきてほしい。

さくとくん

僕たちは努力してるので、みなさんにも努力してほしい。

片山さん

ロボットと人とそれぞれの強みを生かしていく「協働」が重要。人が関わることで環境問題について考え、動いてくれる人が増えていく。

「自分ごとにしないとこういう活動は広がらない」という声もある。そこで何ができるのか。それは1人の人からはじまる。新しい切り口で新しい発想で動く人が出るとそこから輪が広がっていく。今回のロボットの話はこれから大きなムーブメントになって多くの人に広がっていくはず。これからが楽しみ。

さくとくんの小学生ならではの純粋かつ素直な言葉が、大人たちの胸に響きわたりました。

オンラインだからこそ、直接お話を聞くことができる貴重な機会

あっという間に感じる1時間半のイベントでした。ブルーフラッグの世界的な知名度の高さやロボットと人との協働など、新しく知れたことがたくさんありました。

片山さんが最後にお話されていたように「1人の人からはじまる」というのが大事だと感じています。誰かがはじめてくれるのを待つのではなく、海をきれいにしたいという気持ちが少しでもあるなら、まずは動いてみるというのが大事ですね。

今回はオンライン開催で、神奈川の湘南や九州の福岡などで活動されている方々の実際の声を一度に聞くことができました。とても貴重な機会を作ってくださりありがとうございます。

今回ファシリテーターをされていた安江 省吾さんに以前インタビューさせていただいています。その記事もぜひあわせてご覧ください。

【前編】点から線へ「エシカルアクション」がつなぐ、人と海の未来

<<登壇された団体の方々>>

・NPO法人湘南ビジョン研究所
 公式サイト
 @shonanvision

・一般社団法人BC-ROBOP海岸工学会
 HP

・一般社団法人渋谷区SDGs協会(さくとくん)
 公式サイト
 @sakkun_0207

・エシカルアクション
 HP
 @ethical_action

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