布ナプキンってどうなの?メリット・デメリットから使い方・洗濯方法まで

「布ナプキン」をご存じですか?

生理用品として近年注目度が上がってきています。「ナプキン」といえば、化学繊維で作られた使い捨てのものが一般的。ただ、使い捨てだと環境への悪影響も考えられますし、女性にとって生理期間中のムレやかゆみなどのトラブルの原因にもなるのでこれは一大事。

自分の身体も環境も大切にしたい人に選ばれているものの1つ、「布ナプキン」についてお伝えしていきます。

【メリット】
経済的でありながら、環境にも自分にも優しい

布ナプキンは、一般的な紙ナプキンに比べてメリットがたくさん。生理期間中にありがちな悩みも簡単に解決できます。

経済的

布ナプキンを選ぶ際に、一番イメージされるメリットは経済的なこと。本体価格は500円〜2,000円程度で、1個あたり10円〜50円程度の紙ナプキンよりも高いですが、紙ナプキンのように使い捨てではなく、洗って何度も使うため、購入する頻度が少なく、結果的に安くなります。

ゴミが出ない

布ナプキンの場合、洗って何度も使うため無駄なゴミを出さずに済みます。オーガニックな素材を使ったものも多く、環境にも優しい商品が多いのは布ナプキンの特徴でです。

買い置き不要

生理になった際にナプキンを使おうと思ったら「切らしていてもう家にな無かった……!」という経験は、女子なら一度は経験したことがあるはず。布ナプキンは何度も使うものなので、新品を買っておく必要がなく、いつでもすぐ使えます。

肌に優しく、ムレたりかぶれたりしづらい

紙ナプキンの主な素材は、ポリエステルなどの化学繊維です。水分を多く吸収するためにさまざまな成分が含まれていますが、人によっては肌がかぶれたり痒くなってしまうこともあります。

一方の布ナプキンは、基本的に綿など布素材でできているため、下着と同じく適度な通気性をもっています。そのため、ムレにくく、かぶれたり痒くなりづらくなります。また、通気性の良さによってデリケートゾーンの匂いも軽減されます。

かわいらしいデザインがたくさんある

紙ナプキンは、パッケージはいろいろありますが、本体は真っ白なものがほとんど。一方の布ナプキンは色・柄がさまざま。生理中はあまり気分が冴えないことが多いですが、そんな時に「今日はどの柄にしようかな?」と選ぶ楽しみがあるのは嬉しいものです。

その他

経済性や肌への影響の他に、子宮が温まる、経血のコントロールができるようになる、妊活に良いなどの説もあるのですが、これらには諸説あるのでここは不確かな部分です。

【デメリット】
手間や扱い方に少し注意

さまざまなメリットがある布ナプキンですが、当然いいところだけではありません。捨てずに何度も使う分、少し手間がかかったり、どこでも手軽に買える訳ではないので、初めて使う際には、よく知っておく必要があります。

持ち帰る必要あり

布ナプキンは洗って何度も使うため、外出先で捨てて帰るのではなく、交換した使用済みのナプキンを持ち帰る必要があります。経血を含んだ布ナプキンを持ち帰るのは、衛生面や匂いなどは気になりますよね。きちんとくるんで袋などに入れる用意をしておきましょう。

洗濯が面倒

経血を含む布ナプキンを洗う際は、普通の洗剤だけで洗うと不十分な場合があります。そのため、アルカリ性の洗剤や重曹をまぜた水につけおきしてから洗う方がいい、など手間は少しかかってしまいます。ここに関しては、必要な手順を後半で詳しくお伝えします。

また、生理中に毎日洗うのは面倒……となりそうですが、実際には月に1回しかないので、慣れれば大した手間ではない、という意見が多いようです。

急には手に入らない

布ナプキンは、紙ナプキンのようにコンビニやドラッグストアでは購入できないため、急に欲しい!という場合にすぐに手に入れることは思っても難しいです。雑貨屋さんや専門店、セレクトショップなどで購入できる場合が多いでしょう。

ただ、今はインターネット通販ですぐ買えるようになっており、専門店も増えていますので、気になる商品をWEBで検索してみるのもいいですね。

可愛いので買いすぎ注意

メリットにもあったように、布ナプキンはさまざまな色・柄があり、なかなか売っていない分、出会ったナプキンとはある意味“一期一会”です。「なかなか買えないから」といってついつい購入してしまうと、結果的にお金がかかってしまうので注意しましょう(笑)

その他

その他に、「布ナプキンだと漏れが気になる」という声やイメージもありますが、布だから漏れが気になるのではなく、種類や適切なタイミングに交換できていないことによるものです。ここは使い捨てナプキンでも同じですね。

使う前の準備

メリット・デメリットがわかったところで、実際に使う際にはどんな準備をしていく必要があるのでしょうか。ここからはどのくらいの量が必要か、初めて使う際のおすすめポイントなどもあわせてお伝えしていきます。

用意する分量は?

生理中に使う布ナプキンの分量は、1日およそ2〜3枚、5日間だとすると10〜15枚程度です。一気に10枚購入して始めることもできますが、スターターキットとして5枚程度のセットが売られていることが多いです。毎日洗って、乾かして翌日には使うようにして、1日2枚+予備1枚の合計5枚があれば、少し不足するかもしれませんが、ある程度使いまわすことができます。

種類を変えながら使うと安心

漏れの対策や夜のことを考えると、紙ナプキンと同じように「ふつうの日用」「多い日用」などの種類を変えて使うとより安心です。布ナプキンの場合、2枚の布を重ねることで、ふつうの日にも多い日にも使えるタイプもあるので、ご自身の経血の量に合わせて選んでみるといいでしょう。

最初は軽い時に試してみるのもおすすめ

とはいえやっぱり不安……という方におすすめの使い方は、まずは経血の量が少ない3・4日目以降や普段のパンティライナーとして使ってみること。漏れに対する心配も減りますし、洗う際にも手間が少なめなので、布ナプキンの使い方に慣れて、メリット・デメリットを体感してみるためにはちょうどいいかもしれませんよ。

気になる替え時、洗い方は?

準備ができたところで、実際に使う際の管理方法についてもお伝えしていきます。気になる洗い方も詳しくご紹介します。

こまめに替えた方が安心

生理中にナプキンを替える頻度は、個人差がありますが2〜5時間に1回程度。紙ナプキンを使う際と大差なく使えば支障はありません。とくに量が多い時には、2〜3時間に1回程度交換したり、多い日用の吸収力が高いものを使うのがおすすめです。持ち帰る際には、チャック付きのビニール袋などに入れておけば匂いも気にならず便利です。

洗う際はつけ置きが大事

布ナプキンを使う際にとても気になるのが、洗い方。普通の洗濯物と同じように洗ってしまうと、汚れがつきやすかったり長持ちしなくなるので要注意です。

<一般的な洗い方の手順>
・表面の汚れを洗い流す
・使用後の布ナプキンをアルカリ性の洗剤などに浸けておく
 (2時間〜1晩程度、つけ置き用のバケツ等があると便利)
・手洗いまたはネットに入れて洗濯機で洗う


つけ置き洗いの際、同居している家族やパートナーの目に触れるのが気になる人は、フタ付きのバケツ等を用意しておくと便利です。また、経血は乾くと落ちづらくなるので、取り替えて持ち帰る際に、スプレー等で水をかけて湿らせておくとより落ちやすくなります。

気になったら気軽に試してみましょう

月に1回の生理期間は、必要なのはわかっているけど自分の身体に負担があるもの。

面倒だと思ってしまうポイントも、事前にリサーチしてやってみれば、月1回なので意外とすぐに慣れると思います。

メリット・デメリットはもちろんありますが、身体に合えば月に1回の生理が快適に過ごせるようになります。自分の身体も環境も大切にしたいと気になる人は、ぜひ試してみてくださいね。

あなたにおすすめ