ホスト界の帝王「ROLAND」若くしてトップに登りつめた男の美しき人生哲学

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「俺か、俺以外か」の生き方
群雄割拠の夜の街「歌舞伎町」で、飛ぶ鳥を落とす勢いのホストがいた。エゴを絵にかいたようなその男は、2018年7月に歴代最高の売り上げ記録を塗り替えるという偉業を成し遂げたと同時に、多くのファンに惜しまれるなかで現役を引退。本業に全力投球しながらも、ホストでありながらホストの枠にとどまらない活躍を続けている。

【ROLAND】

名前を聞いたことがある人も、そうでない人もいるかもしれない。ただ、今やこの名前は単なる源氏名でなく、生き方や一つのブランドでありテレビで取り上げられることも少なくない。そんな彼の周りには、芸能界の著名人の知り合いも多い。数多の女性の憧れでありながら、その言葉の背景にある人生への捉え方・仕事の姿勢が共感を生みブームになっている。

歌手・GACKTをこう言わしめてもいる。

  • 「読めばわかる。ボクがなぜ、コイツを弟と呼ぶのか」
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“出る杭は打たれる!?”

一見、その派手な言動や立ち振る舞いに注目が集まることが多いなかで、”出る杭であることに覚悟と自負を持った生き方”がある。しかしながら、その真意はなかなか表にならない部分も少なくない。そこで、今回の初自叙伝や数々のインタビューから分かる今の結果に行き着くまでの波乱万丈の人生や葛藤の経験をなぞりながら、その経験を通じて得た彼の素顔の部分にもスポットライトを当てたい。

今を生きる若い人の指針になるような言葉を中心に紹介していこう。

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ローランドとは?

1992年に東京で生まれ。元々は強豪の高校サッカー部に所属し、プロを目指す学生時代を過していたとのこと。そこまで明け暮れたサッカーでプロの道は途中断念し、大学に進学するも数か月で中退、18歳で歌舞伎町の門戸を叩きホストデビュー。

1年間の下積み時代を経た後、歌舞伎町の数々の最年少記録を更新し、なんと20歳にして当時所属していた店舗の代表取締役に就任している。

2013年KG-produceに、現役ホストとしては史上最高額の移籍金で移籍。その後は数々のテレビ番組に出演するなどタレントとしても活躍。2018年には月間6000万を売り上げグループの個人最高売り上げ記録を樹立。

名実共に歌舞伎町のトップホストとして現代ホスト界の帝王と称される傍ら、更新の育成から執筆活動や多数のメディア出演、企業のプロデュースも多方面に活躍の幅を広げている。

残した名言の裏側

「言葉は奥深き芸術品のようなものだ」

ホスト時代から、メディアにも取り上げられることの多かった彼は多くの名言を残してもいる。

高校時代にはサッカーの全国選手権大会で優勝し、プロを目指して打ち込みやり切ったあと、次の仕事で選んだホストで人一倍の下積みを経て目標を叶えている。そんな一方で実の父親に厳しくも自由に教育を受け、妹にはとても溺愛している兄としての一面もある。

そんな彼が、今の結果に至る理由が満載の選び抜かれた言葉ををいくつか紹介していこう。

年齢はどれだけ生きたかは教えてくれても、どう生きたかは教えてくれない

若い人が未熟で年を重ねた人が偉いなんてそんな言葉には正当性はないと言わんばかりの言葉。

過去、下積み時代も赤裸々に語る彼は、最初の1年間全く売れず、1日の食事がコンビニのパンかおにぎり1個、空腹のあまり整髪料や歯磨き粉が食べられないか考えたことがあり、愛車のママチャリで同伴をしたこともある姿は今のローランド氏からは想像できない1面でもある。

そこから20歳という年齢で最初に勤めた店で最高売上をあげ、代表に立候補している。「若すぎるからお前に代表は務まらない!」という批判を一蹴した言葉であり、その背景には年齢や性別や肩書という概念や記号で人を判断するのではなく、「どう歩んできたか」「どんな経験を積んできたのか」という、その人の本質を重視する彼の価値観が詰まっている。

全力で向き合ったからこそ、全力で諦められた。

「やるからには、ナンバーワンを目指す!」

サッカー時代も、ホスト時代もその姿勢は変わらなかったようだ。ただサッカーに関して言えば、10年以上追い求めた夢を自らの意思で諦めてもいる。人の見ていないところで人一倍の努力をする。全力を出し切る。もしも仮に、その時にでも目標を成し遂げられなかった場合、残るのは清々しい感情だ。

全力で目標や理想を打ち込むことの価値を体験を持って伝えている言葉だ。

『いい靴はいい場所に連れて行ってくれる』だなんて、人任せだ。俺は『いい靴を自分でいい場所に運んでやる』

靴の手入れを欠かさないことで有名である。東京タワーが見えるお気に入りの場所で、愛用の靴を手入れするのが習慣だそう。それは、まさに今年引退したイチロー選手が、試合後のロッカールームでその日を振り返りながら翌日の準備をするそのルーティンにも似たものがあるのかもしれない。

大事なのは道具ではなく自分であるという信念。それはホストの武器である甘いマスクは持ちつつも中身で勝負してきた自負が言葉に表れているのかもしれない。

道具に愛着やこだわりを見せつつも、大事なのは自分であるという強い思いをもって仕事に臨む姿勢がうかがい知れる。

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寝てません。瞼の裏側を見ていただけです。

大事な大型クライアントとの企画会議を多忙な中で睡魔に襲われ「寝ていた!」と指摘されたときの一言だそう。普通なら「ホスト=だらしない」というイメージを持たれても仕方のないこの場面に、笑いに変えて嫌な空気を払拭したユーモアある返し。

単純な謝罪で挽回できないこんなシーンもやり切っていればこそ。退屈な会議でうとうとしてしまった時にこんなお茶目な返しが職場で使える場面があるかもしれない。

そんな今回紹介した名言は以下書籍より。

ちなみに、この本の売上によって得られる印税のすべてを日本とカンボジアの復興に寄付されるとのこと。

今後のROLAND

一人のホストで登りつめる過程で磨き上げた独自の感性を今は次の経営にも生かしている。

・クラブのオーナー
・美容品のプロデュース
・アパレル事業への展開
・メンズ美容サロンのオーナー

自慢のブロンドヘアを維持するためだけに自分の髪に合うヘアケア商品まで制作してしまうこだわりがのちの仕事につながってる。そんなこだわりの一つ一つがこれからの経営にも生きていくのかもしれない

まとめ

「売れていない時だからこそ、上を見て仕事をする。」

”俺か俺以外か”という言葉の裏には、圧倒的に目指す自分に信念を持つ生き方の裏返し。そんな姿勢こそ、現代の社会人で必要とされている生き方の一つで、多くの人を引き付ける魅了してやまない理由かもしれない。

明日からの仕事に役立つヒントとなるのではないだろうか。

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