サスティナブルな社会へ。食べられる器「イートレイ」でプラスチックを使わない生活を

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ここ数年、エシカル消費や、サスティナブル社会など、地球でわたしたちがより豊かに暮らしていくために持続可能な環境づくりの大切さをテーマとしたさまざまな活動が取り上げられています。

その中で、海外の先進国で先だって実施されている脱プラスチック社会の取り組みが注目されています。

昨年の世界環境デーでも取り上げられており、世界でもその動きが加速している脱プラスチック社会。これは、どのような社会で、どのような取り組みなのでしょうか。

今回は、世界でも注目を浴びるエシカル消費・サスティナブル社会に向けた活動のひとつの、脱プラスチック社会について見ていきましょう。

プラスチックによる海洋汚染問題へ立ち上がる企業の取り組み

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スーパーやコンビニのレジ袋、プラスチックストローやペットボトルなど、日常生活で私たちが接するプラスチック製品を廃止しようという動きが加速しています。

ここ数年の「プラスチック廃止」への動きの高まりは、地球環境や海洋汚染、特に海洋生物への被害拡大が背景にあります。

プラスチックによる海洋汚染を改善しようと、企業や国レベルでの取り組みが行われています。

「スターバックス」や「マクドナルド」では、プラスチックストローの廃止に向けて、動いています。

また、マリオット・インターナショナル傘下のホテルでは、続々とストローやマドラーをプラスチック製から紙製などへと切り替えているようです。

そんな中、脱プラスチック社会に向けて、ユニークな取り組みをしている日本企業があります。

日本企業”丸繁製菓”が発明した食べられる容器「イートレイ」

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愛知県に本社を構えるお菓子製造メーカーの丸繁製菓では、食品から作られた食べられる器「イートレイ」を開発し、販売しています。

粉末にしたデンプン、タマネギ、白身魚などを加工して成形してできた器は、モナカの形に似ています。

モナカみたいな見た目とはいえ、実物がとても気になりますよね。

「味は?」「容器として大丈夫?」など、さまざまな観点で知りたいことが多い方もいるのではないでしょうか。

そんな食べられる器の「イートレイ」にはどんな種類があるのか、どのような料理に使えるのか見ていきましょう。

おいしく耐久性がある12種類の「イートレイ」

丸繁製菓で製造している食べられる容器は12種類。形違いでそれぞれ4つの味が楽しめます。

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・えびせんべい味
一番オーソドックスなえびせん風味のタイプ

・オニオン味
風味豊かな玉ねぎ風味のタイプ

・紫芋味
ほんのり甘く、団子やおはぎなどの和菓子との相性が抜群

・焼きもろこし味
香ばしい風味の焼きもろこし味のタイプ

<出典元:丸繁製菓>

どのイートレイも香ばしい味わいです。でも、その味はほんのりとしたものなので、料理の味への影響は少ないのが特徴です。

そして、容器の形は、「丸型」、「角型」、「角波小型」の3種類あり、合計12種類ものイートレイが販売されています。種類が豊富なので、料理に合わせて選べるのがいいですね。

また、イートレイは水を入れても1時間ほど器が崩れない耐久性があります。

ハワイのかき氷店でも使われている「イートレイ」の実用例

「焼きそば」や「みたらし団子」はもちろん、スイーツの「パフェ」、そして汁物の「カレー」や「かき氷」にも対応しています。

水分への耐久はもちろん、料理そのものの味を保ちながら、最後の一口に加えて容器まで食べられますね。

実は、既にハワイでは「イートレイ」を使っているレストランがあるようです。

それは、オアフ島にある、70年弱続いているかき氷の有名店マツモトシェイブアイスです。

ハワイでは、エシカル消費・サスティナブル社会への関心が高く、プラスチック自体の規制が厳しい側面があり、オーナー自身が丸繁製菓へ問い合わせたことが使われるようになったきっかけだそうです。

エシカル消費・サスティナブル社会に向けて、私たちができることとは

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少し前まで、大量生産・大量消費が一般的な社会で、その結果として私たちの生活の水準は高まり、不便なく暮らせるようになりました。

しかし、その裏側には地球環境破壊や海洋汚染などを加速させてしまう社会も同時につくっていました。

将来のわたしたちの子供たちが安全で安心して暮らせるようにするためにも、エシカル消費・サスティナブル社会に向けて行動できることは、たくさんあると思います。

「イートレイ」、「紙ストロー・紙マドラー」など、日常生活で使っているモノを変える選択をし、持続可能な社会に貢献してみてはどうでしょうか。

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