【片づけられない】完璧主義にオススメの”適度にズボラ”整理術

片付け 整理整頓

新シーズンに向けて大掃除の季節がやってきました。しかし、毎日忙しくてなかなか片づけられないという人も多いでしょう。そして、片づけられない人のなかには、「完璧主義であるがゆえに片づかない」という人も多いのではないでしょうか。

そんな方にぴったりのオススメの本があります。ハックノートで話題の株式会社ブルームコンセプトの代表取締役である小山龍介氏の著書である『片づけHACKS!』は面倒な片づけをハッキングし、楽しんでしまう方法が書かれています。

今回はそんな本書から抜粋し、クリエイティブに片づけを楽しむ方法を紹介して行きます。

厳密さは厳禁!不まじめに片づける!

実は、「丁寧に片づけようとすればするほど、散らかる」というジレンマがあります。厳密に収納すればするほど、散らかった状態からの復帰が難しくなるからだそうです。たとえば、「この文具はここ」「この本はここ」といったように厳密に場所を決めてしまうと、整理の手間がその分増えてしまいます。完璧主義者が、かえって片づけ下手になる原理です。

まじめな人ほど物事を完璧にやろうとしすぎて、結果的にうまくいかなくなるというパラドックスは、掃除だけではなく世の中にたくさんあるのではないでしょうか。仕事を丁寧に仕上げようとすればするほど時間がかかり、結果的に納期に間に合わなくなってしまったり、いい結果を出そうと気負えば気負うほど失敗しやすくなったりすることは、みなさんにも経験があるかと思います。

こうした事態を避けるには、整理に対して適度に”不まじめ”になる必要があります。不まじめとはここでは「きれい」の基準を下げることを言います。完璧に整理されている状態を基準とするのではなく、多少散らかっていてもきれいに見えて、生活や仕事をするうえでも問題ない状態を基準とすることです。

あえてずぼらに、ワンポケット片づけ

おおまかな片づけであれば、細かな分類などはいりません。「全部まとめてポン」で大丈夫です。たとえば衣服について、パンツ、靴下、シャツなどすべて別々に収納するのではなく、ひとつの収納ボックスにまとめて入れてしまうのです。洗濯して干して、あとはポンと入れるだけ。

文具など小さなものも同様です。文具はひとまとめにしてペン立てに差し込んだり、レターケースにしまいこみます。はさみはここ、のりはここ、などといった分類をせず、ひとまとめに入れてしまうのです。

こうした分類の問題は、整理の時には必ず出てくる問題です。分類すれば収納した時にきれいに見えますが、分類のルールの分だけ複雑になり、ずぼらな人は自分で自分の首を締めてしまうことになります。ルールを減らすためにも、分類をしないで片づけてしまうこともおすすめします。

1カ所にまとめて収納する方法を「ワンポケットの原則」と言います。これは、書類の整理術として野口悠紀雄教授が提示したもので、複数の場所に分けて収納した時に起こる、「どちらを探せばいいかわからない」という問題を回避するための知恵です。

収納にはポリプロピレンボックス

放り込むのに使う収納には、無印良品などで販売されているポリプロピレンボックスがおすすめです。サイズが定型化されているので、いくつかのサイズ違いのボックスを積み重ねて使うことができます。

こうしたボックスはひとつのメーカーで統一することが重要です。複数のメーカーの物を使っていると、うまく重ねられなくなります。また、買い足したり買い換えることを考えると、仕様を変えずに売っているロングセラー商品がいいでしょう。無印良品の製品は、小さな改善によるちょっとした変更はあるものの、定番品を長く取り扱ってくれるので安心です。また、半透明で中身が見えるのもポイントです。

「いい加減」ではなく「良い加減」

まとめてポンの収納は、分類もせずに放り込むので「いい加減」な印象を受けますが、実は「良い加減」なのです。下手に分類をして、戻す手間を増やすよりも、ワンポケット原則だけを徹底させるほうが効果的なのです。

きっと片づけ上手な人には「何を言っているんだ、お前は」と思われるでしょうが、苦手な人はこういう荒っぽいハッキングでもしなければ、とても片づけられないんです(笑)。

忙しい人ほど、エイヤッと片づけるためのご紹介したハッキングは有効です。これなら、ずぼらな人でも間違いなく長続きするはずでしょう。

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