若手の時に挑戦を続けた経営者の自伝書3選

書籍 経営者 日本

人生のヒントは先人にあり!

皆さんの思い出に残る本はなんでしょうか。
毎年次々に最新の書籍が書店には並びますが、誰しも過去の忘れられない思い出に残る1冊があるはず。そんな中でも、小説やビジネススキル本以外に経営者の自叙伝にも今を豊かにするヒントがたくさん溢れています。

普段本を読む方にも、最近は読まれていない方にもおすすめな「人生を充実させたくなること間違いなしの経営者の自叙伝 3選」。
過去の経営者の苦難や葛藤を乗り越えた経験を学ぶことで、今をより充実させて生きるヒントを探していきましょう。

誰がために仕事をするか?『道をひらく』

【あらすじ】
昭和43年の発刊以来、累計520万部を超え、いまなお読み継がれる驚異のロングセラー『道をひらく』。本書は、松下幸之助が自分の体験と人生に対する深い洞察をもとに綴った短編随想集である。これまで、どれほど多くの人が本書に勇気づけられ、また成功への指針としてきたことか。この本には、時代を超えて生き続ける不変の真理があるからである。

 もし失敗して落ち込んでいるのならば、「自信を失ったときに」「困難にぶつかったときに」「運命を切りひらくために」の項が、きっと立ち直る勇気を与えてくれるだろう。もし、経営で行き詰まってしまったら、「仕事をより向上させるために」「事業をよりよく伸ばすために」「みずから決断を下すときに」の項が、解決の方途を示してくれるはずである。

 事業の成功者であり、それ以上に人生の成功者である松下幸之助であればこそ、その言葉には千鈞の重みがある。あらゆる年代、職種の人に役立つ、永遠の座右の書である。(PHP研究所HP より)

【ポイント】道をひらくためには、まず歩まねばならぬ。
言わずと知れた経営の神様と称される筆者の書き記した自伝。幼少期の丁稚奉公から始まりパナソニック(旧松下電器)の立上までを一代で築き上げた経営者の至極の言霊が全11項目に収められている。晩年には、PHP研究所を設立して倫理教育に乗り出す一方、松下政経塾を立ち上げ政治家の育成にも意を注いだ筆者の生きる知恵、人間関係の本質を振り返ることの出来る至極の一冊。

あなたの人生の哲学書になる『生き方』

【あらすじ】
刊行10年目にして100万部を突破した、不朽のロング・ミリオンセラー! 二つの世界的大企業・京セラとKDDIを創業し、JALを再生に導いた「経営のカリスマ」が、その成功の礎となった「人生哲学」をあますところなく語りつくした一冊。

夢をどう描き、どう実現していくか? 人間としてもっとも大切なこととは何か? ――サッカー日本代表の長友佑都選手、野球日本代表監督の小久保祐紀氏などトップアスリートも座右の書としてその名を挙げる、「究極の人生論」。(サンマーク出版HP より)

【ポイント】人間として一番大切なこと
身体の弱い幼少期、入った会社の倒産など決して恵まれたとは言えない環境の中でも信念を貫き続けてきた経営者の人生に対する捉え方をまとめた本書。当代きっての経営者でもある筆者の成功すること、生き抜くこと、人間関係に関する根っこを今の自分にも当てはめることのできる内容になっています。混沌とした世の中であるからこそ、人間として正しいことを追求すべし、というメッセージに響く方も多いかもしれません。

好奇心を持ち続けるために『夢を力に』

【あらすじ】
静岡の自動車修理工から身を起こし、「世界のホンダ」を一代で築いた日本のビジネスヒーロー、本田宗一郎。彼が自らの前半生を回顧した「私の履歴書」を中心に、人間的魅力に満ちたその生涯をたどる。つねに独創的技術を追求し続けた希代の実業家・本田宗一郎。彼が前半生を回顧した日経新聞連載「私の履歴書」に大幅加筆し、その魅力あふれる生きざまと思想を紹介する。後半部には、彼が社内報等に寄せた文章をもとにまとめた「本田宗一郎語録」も収録。(日本経済新聞出版社HP より)

【ポイント】99%の失敗に価値あり
「本当に好きなことに子供のように熱中する」、本田宗一郎はそんな経営者だったのかもしれません。鍛冶屋に生まれ、自動車修理工場の丁稚奉公から一台で本田技研を築き上げた男の人生哲学が詰まった一冊。著書の中でも、「私がやった仕事で本当に成功したものは、全体のわずか1%にすぎないということも言っておきたい。99%は失敗の連続であった。そしてその実を結んだ1%の成功が現在の私である」とあります。失敗の99%にこそ、人間ドラマが生まれるのです。

自分の人生を振り返る機会に

いかがだったでしょうか。普段の生活では触れることの少ない経営者の自伝を通じて、ご自身の人生を振り返る貴重な機会になるかと思います。

忙しい毎日を過ごす中でも読書を通じて時に一息つくことで、今後の人生の方向性が見えてくることもあるかもしれません。落ち着いたカフェでコーヒーを嗜みながら休日のお供に名書を。

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