トップアスリートの流儀 ~Vol.2~ イチロー:結果を残し続けること【前編】

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野球史に名を刻みし生ける伝説

日本を超えて世界に名がとどろく、現在の野球界に君臨する偉大な野球選手が現役生活に終止符を打った。

「イチロー」

そのプレーは見ているものの心を鷲掴みにし、球場を熱狂の渦に巻き込む。

現在までに野球キャリアで積み上げた安打数は、前人未到の「4367安打」(NPB(プロ野球)通算安打:1278、MLB(メジャーリーグ)通算安打:3089)。この安打数は、MLB記録保持者ピート・ローズ(アメリカ)の「4256安打」を上回る記録的数字です。

9年間過ごしたNPBから2001年にMLBへ移籍して以来、10年間のシーズン2000安打を達成。他には、新人王1回、首位打者2回、シーズン最多安打記録達成、メジャー通算3000安打達成など数々のタイトルを手にしました。

「天才バッター・イチロー」

世界中の誰もが彼のことそう呼びます。

数々のタイトルを総なめにし、45歳となった今でも野球界の「生ける伝説」として常にトップでプレーしながら結果を残し続けたイチローという人物とはいったいどういうアスリートなのでしょうか?

今回は野球にその人生を捧げた彼自身の輝かしい実績と野球界で圧倒的な結果を残し続ける「イチロー」の流儀をお伝えしていきます。

ビジネスの現場の最前線でご活躍する皆さまにとって、結果を出すことにおける共通項を学べるのではないでしょうか。

イチローの輝かしい経歴

学生時代からの圧倒的な数字

1973年10月22日に愛知県に生まれた野球少年は、小学校時代からエースで4番としてプレーし、6年生の時には全国大会に出場しました。中学校時代もエースとして躍動。中軸としてチームを引っ張り、中学3年生の時に全日本少年軟式野球大会に出場し、3位入賞に貢献しました。

高校は愛知県の野球名門校・愛知工業大学名電高校へ進学。高校1年時からレギュラーとしてプレーし、1990年の夏と1991年の春には甲子園出場を果たしました。現在は打者としてのプレーが光るイチローですが、当時のポジションはピッチャー。もちろん、その頃からバッティングセンスもずば抜けていました。高校3年間の通算成績は、536打数269安打、打率.501、本塁打19本、盗塁131。まさに誰もが圧倒的される数字ですね。

プロ野球史に残る安打製造機

ドラフト会議でオリックス・バフォローズ(当時オリックス・ブルーウェーブ)にドラフト4位で指名され、年俸430万円/契約金4,000万円で入団。ここからイチローは、プロへの道を歩むことになります。

1994年に当時のプロ野球記録となる「210安打」を達成し、シーズン最多安打記録を打ち立てます。翌95年は、首位打者、打点王、盗塁王、最多安打、最高出塁率の「打者5冠王」を獲得しました。入団からプロ野球生活9年間で積み上げた安打数は「1278本」に及びます。そして、2001年から彼は野球の舞台を日本からアメリカ(メジャー)へと移すのです。

闘う舞台を日本からメジャーへ

2000年のシーズン終了後にアメリカへと渡米。同年11月30日に3年契約で3年総額1,400万ドルの正式契約を結び、日本人野手初のメジャーリーガーが誕生しました。翌年から、シアトル・マリナーズでプレーします。2001年4月2日の開幕戦(オークランド・アスレチックス戦)に1番・ライト(右翼手)で先発出場し、この試合でメジャー初ヒットを記録します。

デビューシーズンでいきなり200安打を達成し、首位打者をはじめ、盗塁王、MVP、首位打者、盗塁王、ゴールドグラブ賞など数多くのタイトルを獲得。また、同年の最優秀新人選手賞(新人王)に選出されました(日本人の新人王受賞は野茂英雄、佐々木主浩、大谷翔平そしてイチローの4名のみ)。

2006年には、メジャーリーグのシーズン最多安打記録となる262安打を達成。また、打率.372を残し、デビューシーズン以来となる3年ぶり2度目の首位打者にも輝きました。2012年にはメジャー通算2500安打を超えたあと、同年途中にチームを移籍。

その後は、ニューヨーク・ヤンキース(2014年-2014年)さらにはマイアミ・マーリンズ(2015年-2017年)とチームを渡り歩きました。

2016年に日米通算4257安打を達成し、メジャーリーグ最多安打記録を更新。そして、同年8月7日にメジャー通算3,000安打も達成。マイアミ・マーリンズの契約が終了後の2018年から古巣のマリナーズに復帰。しかし、開幕後思うような成績が残せないまま迎えた同年5月3日に「スペシャルアシスタントアドバイザー(会長付特別補佐)」の契約を結ぶ。これによって、球団からイチローは選手としては今季の残り試合は出場しないことが発表されました。

現在のメジャー史上最高齢記録者となり、選手としてはプレーしないとしながらもこれは引退ではなく、2019年シーズン開幕戦出場に向けトレーニングを続けましたが、今年の2019年3月21日、東京ドームでのアスレチックス戦終了後、現役引退を表明しました。

45歳まで現役の野球選手としてプレーを全うし続けた彼の引退は、日本に限らず世界にまで衝撃を与えました。

結果を残し続けるには

今回はイチローから学ぶ流儀【前編】をご紹介しました。ここまででも、イチローの圧倒的な経歴や結果に驚かされますね。次回のイチローから学ぶ流儀【後編】では、ここまでの実績に到達するまでの壮絶な苦悩やプレッシャーにフォーカスします。それらと向き合いながらも度重なる困難を突破していくイチローの強さとはいったい何なのか?に注目していきます。

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トップアスリートの流儀 ~Vol.2~ イチロー:結果を残し続けること【後編】

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