オーガニックコットンを3分で解説!生産者にも環境にもやさしい素材!

最近よく聞く「オーガニックコットン」。ファッションアイテムだけでなく小物や美容グッズにも使われていますよね。

オーガニックと聞くと食品やコスメのイメージが強いですが、コットンのオーガニックといわれるとちょっとわかりにくいかもしれません。

そこで今回は「オーガニックコットン」について詳しくご紹介します。

オーガニックコットンとは?

オーガニックコットンとは『有機栽培綿』のことで、一定の基準をクリアしているコットンのことをいいます。

一定の基準とは、化学肥料や殺虫剤・除草剤だけでなく農薬を使用せずに、3年以上生産を行っている畑でのみ認められるというものです。この基準はオーガニック国際認証機関で定められているものであり、自然にも人体にも優しい素材になっています。

また化学肥料を使わないことから天候や気温、土の状態などにおいても重要となってきます。そのため、通常のコットンに比べ大幅な時間と労力を使うので、オーガニックコットンの生産率はコットン全体の1%にも満たしていません。

環境問題などが重視される今、オーガニックコットンの需要はどんどんと高まっていくとされています。

オーガニックコットンのはじまり

オーガニックコットン自体は最近よく聞くようになってきましたが、歴史は長きにわたります。

1980年代アメリカではコットンの栽培が盛んに行われていました。しかし消費者運動がはじまり、化学肥料や農薬などに対しての改善を考える人が多くなりました。

そして環境保護の目的から無農薬でのコットン栽培が開始されるようになり、今のオーガニックコットンが広まりはじめます。

アメリカからはじまり、現在では19ヶ国で栽培されています。なかでも中国やトルコ、インド、タンザニアで主に栽培されています。

通常のコットンとの違い

栽培方法が違うオーガニックコットンですが、繊維や素材自体にはコットンと違いはありません。

強いていえば、オーガニックコットンは綿が出来上がった後の漂白に塩素系漂白剤を使っていないので、柔らかい風合いの色味になります。

染色についても染料が限られているので、ナチュラルカラーの色味が多いです。そしてもちろん化学肥料や農薬などの人体に影響のある恐れがあるものは使われていません。

大人の方だけでなく、乳児への使用もできます。

アレルギーを持っている方や、皮膚の弱い方にも喜ばれる素材になっています。

オーガニックコットンは生産者にもやさしい

化学肥料や農薬などを使わないことは説明しましたが、消費者だけでなく生産者の負担も減らしています。オーガニックコットンでは化学肥料や農薬を使わないので、生産者の健康にもやさしくなっています。

またコットン農家の中でも大きな問題になっているのが貧困です。広大な土地の管理だけでなく、大量の化学肥料や農薬などで多くの負担を抱えている方がほとんどでした。そして正規の価格よりも大幅に低い価格で買い取られ、子供でさえ労働に加担されていました。

オーガニックコットンは土地の管理は大切なものの、大量の化学肥料や農薬を使わないのでお金の負担が大幅に減ります。また栽培されたオーガニックコットンは正規の価格で買い取られるフェアトレードシステムを使っているところもあります

貧困な国の救世主としても活躍が期待されています。

オーガニックコットンが使用されているもの

オーガニックコットンは女性用や乳児の用品に使われていることが多いです。最近では肌を気にかける男性も増えているので、男性用品のオーガニックコットン製も多くみられます。

最近では日常使いすることの多くなったマスク製品にも使われています。肌に触れる時間が多いので、肌にやさしい素材のオーガニックコットンのマスクも人気です。

人にも環境にもやさしいオーガニックコットン

「オーガニックコットン」。よく聞く言葉ですが、歴史やメリットなどを知らなかった方は多いと思います。

人の肌だけでなく、環境についても優しいオーガニックコットンの需要は今後はもっと高まっていくでしょう。さまざまな負担を減らすオーガニックコットン、これからも大注目です。

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