楽しみにしていたひとりカニ鍋
学生時代に過ごした新潟にて最高の年越しを計画していました。大量のカニ鍋を1人でたらふく食べながら年を越すぞ!という計画です。
たまたまラッキーなことに大量のカニをGETしたことでもう楽しみにしすぎた結果、たった一つのミステイクがとんでもないカニの逆襲を喰らってしまい、大変心残りな年越しになってしまった事件簿のお話です。
カニ大量GETという幸運がやってきた
私は学生時代、新潟の居酒屋でキッチンのアルバイトをしていました。忘年会のコースで一番多いのがカニ鍋でした。忘年会だと結構お客さんが残して帰られることが多かったです。他のお客さんに出すわけにもいかず、まかないに使おうと冷凍保存しておくことにしていました。
しかし、年末の大忙しの時期、あのカニを剥くのは超手間だ!ということで結局「使えねー!」となって廃棄されそうになったので、家が近いのもありなんと私が全部いただけることになりました。
タラバガニとズワイガニ その量なんと、
買い物かご1つ分くらい
おそらく3〜4万円くらいはするんじゃないかと…
超絶ラッキーボーイの私は12月28日の段階で夢のような計画を立てました。
今年は1人で大量のカニ鍋を食べながらテレビ見て酒飲んで過ごそう!
バイト最終日を終えて
バイトの居酒屋は12月30日が最終日でした。深夜2時に車で家まで帰るときに忘れちゃいけない、そう!あの冷凍カニの塊を。しっかり袋に入れて車で家まで持ち帰りました。
忙しかった居酒屋のバイトもやっと終わり、ささやかな正月休みに入った安心感でひとり家で豪勢に!と思いましたが、カニ鍋は年越しの楽しみにとっておこうということで我慢です。その夜は部屋で映画観ながら軽く作った料理とお酒で楽しみました。
翌日は予定がなかったのもあり、昼の2時くらいに布団から出て夜の大宴会(ひとり)の準備にとりかかりました。
・昨日の夜にスーパーで買った鍋の野菜を切る
・炊飯器のタイマーをセットする
・お酒を冷蔵庫で冷やす
・適当なつまみを作ってレンジでチンするだけにしておく
なんだかんだやっていたらそろそろ「ガキの使い」が始まる時間。鍋も本格的にセットするか!鍋に野菜など入れて加熱をします。テレビの前にばっちりセットされたこたつの上に料理をセッティングしていきます。
さて、あとは主役のカニさんを用意するだけですね!
カニが逃げた!?と思ったら前日から車に放置してました
カニカニカニ〜
あれ?どこにやったっけ、カニさん?
なかなか見つからない。部屋中探しても見つからない。昨日ちゃんとバイト先から持ち出したことは覚えてる。さすがに冷凍してあるし、足が何本あろうと逃げたりはしないでしょ!?
それでもカニは見つかりません。さてどこだ??
バイト先から持ち出した
↓
家の中には見当たらない
↓
バイト先から車の後部座席に乗せ…!!
もしかして!?
猛ダッシュで家の前の駐車場へ走りました
ガチャッ!後部座席のドアを開けるとありました!カニの足の塊が!
よかった〜これで豪勢な年越しを過ごせ…ん?
なんだこれ!?
車の中がカニくせぇんじゃ!
半日放置されたカニのニオイが車に充満
雪国の新潟の真冬と言えども、さすがに半日間冷凍のカニを車の中に放置していたら強烈なオイニーが立ち込めていました。車のドアを開け閉めして換気しましたがニオイがぜんぜんとれません。
なんでこんなにカニくさいいんだよ〜おれの車ん中…
こんなことしてたらガキの使いが始まってしまうので、泣けてくる思いで半ばあきらめて部屋へもどりました。
新潟の真冬ということもあり、ほとんど冷凍は溶けていませんでしたが、あんだけニオイは出るもんなのですね。あったかくしてカニをダメにしてしまわなくてよかった、紛失してないだけマシだな、とポジティブに捉えて楽しい楽しい年越しにしようと思いました。ガキの使いもめちゃんこハラ抱えて笑ったし、こんだけ大量のカニ鍋なかなかたべれんぞ!ということも頭では分かってます。でもやっぱり気になっちゃうんですよ。
自分の車の中がカニくさいということが
ガキの使いで大笑いしててもふと思い出すあのカニのにおい…
カニを食べて日本酒で流し込んで「あーうまいなー!」って笑顔になってるときに思い出す車のこと…
楽しみすぎて気分があがっても気を抜かず準備しましょう
冷静に考えると
・3〜4万円くらいするカニ鍋をタダ同然で食べられている
・メシはうまい、酒も最高、ガキ使も超おもしろい
・明日は予定がないから朝まで楽しめる!
控えめに行って最高!…のはずなのだが、
自らのミスで車をカニくさくしてしまった事実が深く私の心をエグってくださいます。もしも、他のニオイだったらすぐ消える気がしてやり過ごすこともできたと思います。でもカニはニオイが残るというイメージがあるからでしょうか、気になってしょうがないものです。
みなさん、今後何かしら楽しみにしているイベントが訪れるとおもいますが、楽しいはずのイベントが私のようにちょっと残念なものにならないためにも、カニの取り扱いには十分注意しましょう。