【ノンアル】お酒をあえて飲まずに場を楽しむ選択。”ソバーキュリアス”とは?

「ソバーキュリアス(Sober Curious)」という言葉を聞いたことはありますか?
欧米を中心に注目されていて海外の若い世代を中心にブームになっています。

Sober(ソバー)は「酔っていない、しらふの」という意味があり、Curious(キュリアス)は「好奇心の強い、もの好きな」という意味があります。

そこからソバーキュリアスとは、お酒は飲めるけどあえて飲まなかったり少量しか飲まない人のことで、断酒することではなく、自分でお酒を飲むか飲まないかを決めることと言ってます。

今回は、お酒が飲めない、お酒を控えようと思っているけどみんなで楽しみたいそんな方にソバーキュリアスの魅力や日本の飲み物市場について紹介します。

下戸の人が増えている?日本のアルコール飲料市場

飲み物の市場は無糖の炭酸水が流行ったり、ノンアルコール飲料の市場が成長しています。

休肝日を作ろうと意識する人や、飲み物自体がおいしいからノンアルコールを飲むという人が増えており、ノンアルコール飲料市場はここ10年間で約4倍も成長しています。
(出典:サントリーホールディングス 「ノンアルコール飲料に関する消費者飲用実態・意識調査サントリー ノンアルコール飲料レポート2019」)

また、国税庁の飲酒に関するアンケートの集計では、20代の約35%がほとんどお酒を飲まないと回答しています。
(出典:国税庁 「お酒に関するアンケートの集計」)

さらに、2019年6月にはFacebookのグループでお酒が飲めない下戸の集まり「ゲコノミスト」が発足し、約3,500人が参加しています。

それぞれ下戸の思いの丈を共有していて、下戸ならではの悩み、下戸でも楽しめるレストラン情報の共有などを行い、酒飲みの人との共生や下戸に共感する呑兵衛のための癒しの空間になっています。

世界でノンアルコールの動きが活発化

お酒が飲めない人にとって、バーは縁が遠く、いきつけのお店にはなりにくいかもしれません。

しかし、アメリカではアルコールを扱わない「Sober Bar(ソバーバー)」というお店が増えているようです。

バーの雰囲気のまま、ドリンクはアルコールやジュースに引けを取らない見た目や味。アルコールがなくても十分に盛り上がります。

日本でも、ノンアルコール飲料を売りにしたバーやレストランが増えつつあります。

東京駅に日本初の本格ロー/ノンアルコールバー「Low-Non-Bar」がオープンしました。アルコール度数5%以下のカクテルやノンアルコールカクテルを提供しており、見た目もこだわっている創作ドリンクが楽しめます。

お酒を飲みに行くのではなく、ノンアルコールを飲みながら食事する。「とりあえずビール」から「とりあえずノンアルコール」という機会が増えるかもしれませんね。

ノンアルコールで注目されている「オルタナティブアルコール」に注目

ビールをはじめ、ノンアルコール飲料はいくつかありますが、今回は欧米で注目されている「オルタナティブアルコール」というノンアルコールのカテゴリーを紹介します。

オルタナティブは「選択肢」や「代わり」を意味し、オルタナティブアルコールとは、お酒の代わりとして飲むことのできるノンアルコール飲料のことをいいます。

ハーブやスパイスなどの自然由来のものを使って、抽出や水蒸気蒸留、樽がけといった製法を取り入れながら醸造された全く新しいスタイルのドリンクです。

オルタナティブドリンクで注目されているものとしてShrb(シュラブ)があります。ハーブ、スパイスなどを西洋酢(ビネガー)につけて作られたもので、アルコールは入っていませんが、お酒のような味わいを楽しめ、甘味がないのが特徴です。ワインのように香りを感じながら、お食事とも一緒に楽しめます。

お酒を飲まない選択でも飲みの場が楽しめる世の中へ

ノンアルコール市場が成長し、ノンアルコールドリンクの種類が豊富になり楽しめる機会が増えました。オルタナティブのドリンクをおいているお店もありますので、訪れたお店で見かけたらぜひ飲んでみてください。

お酒を飲むから楽しめるではなく、お酒を飲まなくても楽しめるという「飲まない選択」。
ソバーキュリアスは、お酒の飲み過ぎによる心配事がなく、体調管理面でもプラスになる可能性があります。
心も身体も健やかに、友人とノンアルコールのドリンクを楽しんでみてはいかがでしょうか。

次回は、ソバーキュリアス必見の「モクテル」について紹介します。

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