さあ、国内一人旅へ
バリバリと仕事をこなすビジネスマンやキャリアウーマンには、週末の弾丸海外旅行や一人旅が例年にも増してブーム。日々忙しく奮闘する社会人にとって、喧騒に囲まれた日常から離れて、非日常へ飛び込む一人旅は、仕事の質をさらに高めるためにも、絶好のリフレッシュです。
ただ、初めての一人旅については分からないことが多いもの。
「ツアーを組んだほうが楽だけど費用がかさみそう」「個人旅行のほうが自由だろうけど手配はどれだけ時間がかかるんだろうか」などなど、貴重な時間を割いて行く旅行だからこそ、最善の選択を選ぼうと悩んでしまうことも多いかと思います。前回は、ツアー・個人手配それぞれどういったメリットがあるのかをご紹介してきました。
▼前回記事はこちら
今回は、そんな一人旅で実際の行き先を決めてツアー・個人手配をそれぞれシミュレーションしてみるとどうなるのか?を代表的な国内旅行の行き先別にご紹介します。
国内旅行の代表的な旅行先のひとつ、食事も観光も文句なしの北海道!
国内旅行の行き先は、四季折々に合わせて魅力的な旅先があるので迷いますが、今回はゴールデンウィーク頃に行くことを想定し、新鮮な食材を堪能でき、大自然から文化的建造物まで、国内随一で文句なしの名所が数多く存在する、北海道を舞台に取り上げます。
シミュレーションコースは札幌・函館
北海道の中でも、旅行の定番コースである札幌・函館の2都市をピックアップしました。ゴールデンウィークの北海道は、遅めの桜の見ごろ。観光名所はたくさんありますが、2泊3日で回れそうな観光スポットはこちらです。
札幌
・北海道庁旧本庁舎
・時計台
・大通公園
・さっぽろテレビ塔
・サッポロビール博物館
・白い恋人パーク
・すすきの
函館
・五稜郭の桜
・元町エリア
・ベイエリア
・ラッキーピエロ
・函館山の夜景
・函館朝市
これだけ見ても見どころ満載!さらに、北海道のさらなる魅力は美味しい食事。海鮮はもちろん、ジンギスカンやスープカレー、ラッキーピエロのハンバーガーなど、定番ながらも美味しい食事が目白押しで、毎回の食事のたびに迷ってしまいそうです。
北海道旅行に使う、おもな交通手段は?
ではそんな北海道旅行にあたって、主な交通手段は何になるのでしょうか?
関東から北海道に行くのであれば、まずは短時間で向かえる飛行機です。そのほか、鉄道や船・車で津軽海峡を渡るコースもあるのですが、ビジネスマンの一人旅においては、時間と体力がかかりすぎる印象です。やはり王道は飛行機でしょうか。
また、道内での移動手段としては、レンタカーを借りるパターンもあれば、一人旅であれば特急列車を使うのも気楽です。レンタカーは移動範囲の自由さがありますが、道内で別都市の観光地に行くとなると3〜4時間の運転が必要で、運転好きな方向けかもしれません。一方の特急列車は、同じく3〜4時間かかりますが、道中は自由なので駅弁や景色を楽しむのも自由。ただし、料金はレンタカーに比べて割高になります。
ツアーと個人手配を実際に比べてみた
それでは実際に比較していきましょう。今回は、4/26(金)出発の2泊3日の旅行で、飛行機で東京から出発し、札幌・函館を特急列車で移動して2都市をめぐるコースで、同じ条件下で比較します。
※情報は記事作成当時のもののため、変更となっている場合があります。ご了承ください。
パッケージツアーの場合
参考にしたツアーはこちら。
HIS 【羽田発着】札幌~函館間のJR片道特急券&観光に便利な5つから2つ選べる特典付!どちらの都市からでもまわれる 札幌&函館 3日間
4/26発の3日間 合計61,800円(税込)
羽田空港発 7:00→新千歳国際空港着 8:30
新千歳国際空港発 15:30→羽田空港着 17:05
含まれているのは、飛行機とホテル、2日分の朝食、札幌・函館間の特急列車のチケットです。添乗員は同席しないフリープランのツアーのため、空港到着後は自由です。あとは食事・観光にかかる費用を加えればおおよそ7万円といったところでしょうか。
個人手配の場合
個人手配の場合、個別で予約すべきなのは今回の旅行の場合は3つです。
①飛行機
飛行機を最安値で予約すると下記です。
合計 23,696円(税込)
ANA全日空での往復
羽田空港発 6:15→新千歳国際空港着 7:45
新千歳国際空港 17:30CTS→羽田空港 19:05
ちなみに、探す際に利用したサイトはこちら。
skyscanner
最安値での予約ができますが、日本語非対応・英語のみのサイトでの予約になる場合もあるので注意が必要です。ただ、通常の日本国内のサイトで予約するよりも安いことがよくありますよ。
②ホテル
ホテルは、ツアーでの申し込みの際とほぼ同じグレードと思われるものを選びました。
1泊目:ホテルモントレ札幌
6,800円(税込)
禁煙シングル、食事なし
2泊目:函館天然温泉ルートイングランティア函館駅前
6,400円(税込)
禁煙シングル、食事なし
③特急列車
今回は札幌・函館間を特急で往復することにしました。JRでの往復割引を利用することで、本来16,000円のところ、少し割安になります。
特急『スーパー北斗』 札幌〜函館往復
15,220円(税込)
総合計 ツアー 61,800円(税込) VS 個人手配 52,116円(税込)
シンプルに金額だけで見ると、今回は個人手配の方が少し安くなりました。ただ、ネックは航空券が海外経由分なので安いこと。もし日本語対応で席変更などのサービスが受けられる国内のサイトで購入すると、航空券だけで5万円を超えてくるのでツアーの方が安くなります。
また、今回のツアーだと駅弁・函館山ロープウェイの代金などの付帯サービスを考えれば、ツアーで取ってしまった方が楽かもしれません。
安くしたいなら個人手配、便利さはツアーに軍配
北海道の2泊3日の旅行で、実際にツアー・個人手配それぞれのシミュレーションをしてみましたが、国内旅行の場合は自分の好みで使い分ければ良さそうです。
しっかり値段を抑えたいのであれば、個人手配+レンタカーが最安ですが、海外サイトでの航空券の予約に不安がある場合は、さほど大きな金額差がないのでツアーの方が安全。加えて、受けられるサービスが多いので、元々受けたかったサービスが含まれていればラッキーです。
国内旅行の場合は言語も通じる上にフリープランのツアーも多いので、ツアーでの予約が圧倒的に便利ですね。今回は北海道でしたが、ほかの地域でも、実際に調べてみると値段・内容の違いで旅行の幅が広がるので、ぜひ試してみてくださいね。