フットサルとサッカーの違いをまとめてみました【本格編】

フットサル サッカー 違い

フットサルはサッカーと似たポイントが多いスポーツですが、細かな部分でルールに違いがあります。

今回の本格編では、「もっとハイレベルでプレーしたい」「チームを組んで試合に出場したい」という方や、プロのフットサルの試合をより楽しく観戦したいという方向けに書いています。

まずはフットサルを始めるために、基本的なルールを知りたいという方は【入門編】をお読みください。

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本格的にプレイするならここがポイント!フットサルとサッカーの5つの違い

1.4秒ルール

フットサルはサッカーとよりも時間に厳密です。フットサルには「4秒ルール」が存在していて、ボールがコートの外に出たときなど再開する(リスタート)するまでに4秒経過すると相手ボールになってしまいます。ちなみにサッカーではどうかと言いますと、時間には少しルーズです。例えば、何秒以内にスローインしなければならないといったルールはありません。スローインするまでに時間がかかりすぎているかどうかは審判の判断によって決まります。

ここで注意なのが、「ボールを置いてから」ではなく「プレー再開の準備ができてから」4秒なんです。キックインの際にパスを出す味方を探している間に4秒過ぎてしまうことはイメージできます。しかし、「プレー再開の準備ができてから」なのでボールを置くまでに準備が整っているとみなされるとすぐに4秒が過ぎてしまうので気をつけてください。

この「4秒ルール」が適用されるのは以下の5つのタイミングです。

・キックイン
・フリーキック
・コーナーキック
・キーパーが自陣でボールを持っていることができる時間
・ゴールキック(正確にはゴールクリアランス)

ちなみに、「プレー再開の準備ができてから」というのは、もっと簡単にいうとボールをキックする人が「キックの準備ができてから」ということです。ですので、例えばピッチ内の味方が攻める準備が整うまでボールを置かずに持ったまま待っていたり、ボールは置いているけど同じような理由でキックせずに待っていたりすることは認められません。ボールをキックする準備ができてから、4秒なのです。

2.バックパス

サッカーではチームの最後尾にいるキーパーにパスを出すことが可能です(ただし、キーパーはパスを手で触れることはできません)。しかし、フットサルではそれが条件によって限られます。

フットサルの場合、キーパーからスタートしたボールに「一度相手が触れる」か「ボールがハーフウェイラインを越えてから」であればキーパー(ゴレイロ)にパスをすることができます。それ以外の場合、例えば、味方キーパーからスタートしたボールを自陣で、相手が触ることのないまま、味方キーパーにパスすることはできません。こういった場合には、相手チームの間接フリーキックからのスタートになります。あくまでも、キーパーからスタートしたボールに対して、なので、キックインしたボールはキーパーにパスができます。サッカー経験者の方は、サッカーの感覚でプレーしているとついついキーパーにパスを出してしまいそうになるので、注意が必要ですね。

3.諸刃の剣:パワープレー

試合終盤で負けているとキーパー(ゴレイロ)の代わりにフィールドプレイヤーを投入することがあります。そうすることで、相手チームに対して数的有利な状況で攻めることができるのです。これが「パワープレー」です。相手より人数が多いのでゴールのチャンスが増え、どんどん攻めることができます。

しかしその代わり、自陣のゴールはガラ空きです。なので、もしも味方のパスが相手にカットされてしまうと急に状況が変わり、ピンチになってしまいます。これこそまさに”諸刃の剣”。リスクを冒してでも勝ちにいく姿勢が見れる緊張感のあるシーンなのです。

4.ファウルの数と第二PK

サッカーではファウルを犯した際、それが危険だったり相手側の得点のチャンスだった場合にイエローカードやレッドカードが出されます。イエローカード2枚はレッドカードと同じ意味があり、その選手は試合から退場しなければなりません。

一方、フットサルでの”ファウル事情”はバスケットボールとすごく似ています。チーム内のファウル数が5回を越えると、それ以降は第二PKが相手チームに与えられます。バスケットボールだとフリースローが与えられますよね。それと同じイメージです。

第二PKとは、ゴールから10mの位置から味方選手は壁を作らずにキッカーとキーパーの勝負になる場面です。蹴る位置は少し距離がありますが、壁がない分、得点のチャンスになります。

5.退場

最後に、退場者が出たときもサッカーのルールと少し異なります。サッカーの場合、味方が1人退場すると10対11で残り時間を戦うことになります。フットサルの場合でも、その選手が退場し数的に不利になるのは同じです。しかし、その後のゲームの展開によって状況が変わります。どう変わるかというと、もし数的不利なチームが「2分間無失点で耐える」か「2分以内にさらに失点する」と5人目の選手をコートに追加することができるんです。退場者が出てもその後に追加できるなんて他に類のないルールですよね。

知れば知るほど奥が深い!

今回書いたのは、サッカーと比較した際にフットサルと大きく異なるルールをピックアップしてみました。ですので、公式な大会等に出場される方などもっと厳密に知りたい方という方は、日本サッカー協会のフットサルに関するページをみていただければと思います。ルールの違いをしっかり理解して、フェアでスムーズな試合の進行を楽しみましょう。

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