【前編】ヴィーガンエコラップ「Earth Wrap」で楽しく自然環境を守ろう!一人ひとりの選択が鍵に

【脇 光範(わき みつのり)】Classic Organics代表。名古屋の大学に在学中、オーストラリアへ留学。食品メーカーで勤務した後、オーストラリアでの生活を経て、2016年にナチュラルフードブランド「NATURE THING(ネイチャーシング)」を設立。2020年8月には日本初の植物性エコラップブランド「Earth Wrap(アースラップ)」を立ち上げる。

今回登場してくれるのは、植物性素材のみを使用した日本初のヴィーガンラップを生み出したClassic Organics代表の脇 光範さんです。

脇さんの歩んできた今までの人生を通して、情熱を注いでいるヴィーガンラップが誕生するまでの出会いやきっかけをお聞きしました。身近な環境課題にも気づかされるような、脇さんの素敵なストーリーをご紹介します。

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食品業界に向き合った転機

三重県の小さな漁師町に生まれた脇さん。年頃の男の子が食いつきそうなテレビゲームではなく、脇さんの遊び相手はもっぱら海や山などの自然だったそう。

名古屋の大学に進学し、在学中は1年間のオーストラリア留学に。卒業後もアルバイトをしながら旅をし、自由に思うがままの生活をしていたという脇さん。

そろそろ就職をしようと、就職先に選んだのは地元三重県の食品メーカーでした。鮮魚の営業職のため、魚を求めて日々全国の魚市場やスーパーへ。多忙を極め、ある日体調を崩し入院をしてしまいます。そこで初めて、自分の健康といつも口にするものであり仕事でもある食品に対して深く考えるようになったんだとか。

「食品業界のことを知れば知るほど、日本の食品は面白くない・良くないと感じることが多かったんです。」

食品業界に身を置いていたことから、脇さんは一般消費者には見えないような業界の側面を目の当たりにしていました。

日本の食品は選びたいものが選べないジレンマ

脇さんにとって食品業界で一番衝撃的だった事実は『どんなに食材が良質なものでも、流通システムが整備できていないとまったく売ることができない』ということでした。

つまり、既存の食品流通システムに当てはまる食材かどうかという観点だけで、売れる売れないが判断されてしまうのが今の日本の食品業界なんだとか。

「運びやすさありきだと、自分がいいと思うものを選ぶ感性がなくなりますよね。」

質の良さや生産者の想いで商売をするのではなく、工業製品化して規格化してしまう日本人の真面目さは、脇さんにとってつまらなさを感じるものだったんだそう。

そんな不満を抱えながら業界に身を置くことにジレンマを抱き続けていた脇さん。

思い切って仕事を辞め好きなもので仕事をしようと、バリスタの勉強をしにオーストラリアへ奥さんと1年間ワーキングホリデーに行くことを決めました。

自然派食品の最先端に触れて出会ったエナジーバー

「オーストラリアにはジャンクなものから体にいいものまで、アクセスのしやすさがあるんです。」

自然派食品のお店をまわるなかで出会ったのは、さまざまな製法で作られた種類豊富なエナジーバーでした。もともと脇さんは日本での出張やアウトドアの時に、選りすぐったエナジーバーを携帯していたんだとか。そんな脇さんは、オーストラリアで売られているエナジーバーの質の高さに衝撃を受け、すっかり虜になります。そして帰国が近づき今後の日本に必要なものは何か、自分は何をしたいのかを考えた脇さん。

「日本に帰国したら食べるエナジーバーがない。だったら自分で作ろうと思ったんです。」

当時の日本では手に入らない、良質で人体に安全なエナジーバーを自分で作ることを決めて、脇さんは帰国しました。

子どもにも同じ景色を見せてあげたい

帰国後、食品加工の会社員時代に得たいろいろな知識をベースに奥さんと二人三脚で創業しました。エナジーバーを販売しているブランド「NATURE THING」は今年で5年目。

商品をよりよくするために、原材料が輸入品だったところから国産に変えていったんだそう。そして国内のさまざまな農家さんと知り合っていく中で、日本の自然環境が変わってきていることを知ります。脇さんはアウトドアスポーツがずっと好きだったので、日本の自然が幼少期よりも減っているという実感も。

「自然環境は大事にしないとな」と漠然と感じていたそのタイミングで、ご自身のお子さんが生まれます。子どもに自分が触れ合ったのと同じ豊かな自然を残してあげたいという想いが増しました。

「自分がすごいなと自然に感じた感動を、自分の子どもが味わえないのは悲しいなと思ったんです。」

自然を守るために今自分にできることを考えた脇さんは、オーストラリアで見かけていたエコラップを思い出します。

後編では、日本初植物性のフードラップブランド「Earth Wrap(アースラップ)」の立ち上げ当初のエピソードと、ブランドに込めた想い、脇さんの考える環境保全への取り組み方をお伝えします。

お楽しみに。

後編はこちら
【後編】ヴィーガンエコラップ「Earth Wrap」で楽しく自然環境を守ろう!一人ひとりの選択が鍵に

Earth Wrap関連情報
HP:https://www.earthwrap.jp/
ECサイト:https://earthwrap.base.shop/
Instagram:https://www.instagram.com/earthwrap.official/
Facebook:https://www.facebook.com/earthwrap.official

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