初心者でも一発でわかるIT用語シリーズ~RPA編~

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みなさん、こんにちは。

『IT』って聞くと、難しそうなイメージがあります。

わたしもついこの間まで横文字が多いな、略語が多くて分かりづらいな・・・と苦手意識をもっていました。ですが、よくかみ砕いて考えるととてもシンプルで簡単です。

専門用語をきちんと理解して使えるようになれば、これからIT業界や関連する業務でのキャリアアップにもつながります。IT初心者でも分かりやすい内容で専門用語をお伝えできたら幸いです。

と、いうことで第1回目のテーマは「RPA」です。

RPAは単純作業向けツール☆

RPAは「Robotic Process Automation /ロボティック・プロセス・オートメーション」の略語で、ホワイトカラーのデスクワーク(主に定型作業)を、ルールエンジンやAI(人工知能)などの技術を持つソフトウェアのロボットが代行・自動化する概念、と定義されています。簡単に言うと、一般職や事務職の業務を効率化するツールです。

つまり、ロボットに単純な事務作業をやってもらえます!例えば、取引先への納期回答の自動化や、メールでの受発注の自動化、納品書と請求書の生合成のチェック、自社製品の口コミ情報を他サイトから集めたりできます。

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RPAとAIとの違い

業務を効率化」という点に関しては、RPAとAIは同じです。ですが、それぞれの役割が根本的に違います!

RPAは、人間が作ったルールに従い実行する。それに対し、AI(人工知能)は、自己学習機能を持つ自律的な存在で、自ら考えて判断することができます。つまり、大量のデータを紐づけして分析し、次に活かしていくことができます。例えば、歴代の膨大な数の音楽を取り込んで、作曲をしたり、歴代の将棋の対戦データを集積して将棋のプロと対戦をすることができます。

RPAのメリット

・超高齢社会に伴う人材不足のカバー
 →単純な事務作業を担ってくれるため人材が減っても補えます。

・業務の効率化
 →職員の手入力で行っていた諸々の事務作業を代行でき、かつ24時間365日フル稼働できます。

・人件費緩和によるコスト削減
 →業務の代行により人件費が80%カットできるとされています。
  参考記事

・人為的な入力ミスの防止
 →名簿リスト作成時の誤字脱字や数字の入力、計算ミスの心配がありません。

RPAのデメリット

・ルールの仕様変更などによる誤作動
 →一般的にRPAはAI(人工知能)とは異なり、変更点や値の妥当性などを自ら学び対応するような機能は備わっていないため注意が必要です。

・思わぬ障害や、システム障害
 →システム障害による「業務停止」です。RPAをインストールしているサーバーに障害が発生して処理が停止してしまう場合や、デスクトップで実行していてWindows 10の修正モジュールが適用され自動的に再起動されてしまった場合などに起こります。
  参考記事

・情報漏洩
 →ネットワークに繋がったサーバにインストールしたRPAであれば、不正アクセスされる可能性があります。万全な情報セキュリティ対策が必要です。
  参考記事

超高齢化社会を救う労働力に

RPAは「単純な事務作業を代行してくれるロボット」のようなもの。AIとは少し違いますが、超高齢社会における労働力としても、業務の効率化・正確化のためにも使うことができる便利なツールです。

RPA導入によるデメリットはしっかり事前に知り、対応していけるといいですね。

また、RPAにより就ける仕事がなくなるかもと、ヒヤッとされた方もいるかもしれません。ですが、これはチャンスだと思います。創造性が必要なもの、コミュニケーションが必要な業務など、ロボットにとって変わられない人間にしかできない仕事に集中できるので、やりがいが増すのではないでしょうか。RPAと業務の住み分けを明確にできれば、より働きやすい仕事環境になりますね。

次回もIT用語をわかりやすくお話しするので、楽しみにしていてください。

■参考記事

・RPAとAIの違いは?定型業務や事務処理を効率化する技術、注目RPAツールを解説

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