知らないと恥をかく!おさえるべき初詣のマナーって?

初詣 マナー

もうすぐお正月ですね。1年の始まりに、初詣に行き、新年の抱負を宣言しに行く方も多いのではないでしょうか。今回は、新年を迎える前に改めて知っておきたい、初詣のマナーをご紹介します。気持ちよく新年を迎えるために、意外とうろ覚えになりがちな初詣のマナーを、しっかり振り返りましょう!

「初詣」ってなに?

日本人にとって、年始に「初詣」をすることが当たり前になっていますよね。初詣とは「新年の初めに神社やお寺へと参拝し、その年の健康や幸せを祈る行事」のこと。昔は初詣に行くのは元旦に限られたものでしたが、今は、元旦から松の内(松飾をしている期間で一般的に7日)までに行けばいいと言われています。

お寺と神社、どちらに行くのが正しいの?

初詣に行くのは、神社でもお寺でもどちらでも良いのだそう。日本は、仏教と神道が融合された、独自の神仏習合がベースになっており大きな区別がありませんでした。きちんと分けられるようになったのは、明治時代に行われた神仏分離がきっかけ。どちらに行っても問題ありませんが、神社とお寺では初詣のマナーが違うのでそこだけ注意です。参拝方法は後述します。

「喪中」の場合はどうする?

喪中の場合、初詣はどうでしょうか。結論としては、初詣は行ってもよい、です。ただし、神社の場合のみ、条件付きでOKです。避ける期間は、身内に不幸があってから49日の「忌中」。なぜなら、神道では、「死を穢れ」と考えるため、初詣は控えた方がよいとのこと。一方、お寺は、仏教が死=穢れという考え方ではありません。初詣は故人やご先祖様にご挨拶に行くという意味合いなので、初詣に行っても大丈夫なのです。

「初詣」をしよう!

初詣の意味や、お寺と神社の違いがわかったところで、実際に初詣するときのお作法をご紹介しましょう。

<神社編>

(1)鳥居をくぐる

…神社に初詣に行くとき、必ずくぐるのが鳥居。鳥居をくぐる時は、軽く一礼をしましょう。

(2)参道を歩く

…参道の道の真ん中は、神様が通る道と言われています。端を歩いて進みましょう。

(3)御手水(おちょうず)

…御手水は参拝前に穢れを落とす行為です。1杯の水で下記の5つの工程を行います。

・杓子を右手で持ち、水を汲みます。
・まず左手に水をかけ清めます。
・続いて、左手に持ち替え、右手を清めます。
・右手に杓子を持ち直し、左手に水をため、口をゆすぎます。
・最後に杓子を縦にし、手で持った部分を水で清めて完了です。

(4)本殿にお参りをする(お賽銭)

…まず、本殿の前で、お賽銭をお賽銭箱にそっと入れます。次に、本殿に向かって、「二礼・二拍手・一礼」です。詳しく言うと、

・2回頭を下げる
・2回手をたたく
・手をあわせたまま、神様にご挨拶をする
・終わったら、1回頭を下げるで完了です

一般的な神社は「二礼・二拍手・一礼」ですが、出雲大社などの一部の神社は「二礼・四拍手・一礼」です。

(5)退出する

…参拝が終わったら、外に出るために再び鳥居をくぐりますが、その際にも境内の方を向き、一礼してから出ましょう。

<お寺編>

(1)お寺の正門をくぐる

…鳥居と同様に、一礼をしてくぐります。敷居はふまず、またいでください。

(2)御手水(おちょうず)

…神社と同じように、参拝前に穢れを落とします。1杯の水で下記の5つの工程を行います。

・杓子を右手で持ち、水を汲みます。
・まず左手に水をかけ清めます。
・続いて、左手に持ち替え、右手を清めます。
・右手に杓子を持ち直し、左手に水をため、口をゆすぎます。
・最後に杓子を縦にし、手で持った部分を水で清めて完了です。

また、御手水が終わった後、お線香があれば買い、煙を浴びるとよいとされています。

(3)参拝する

まず、本堂や本尊の前のお賽銭箱に、そっとお賽銭を入れます。次に、鳴らしものがあったら鳴らし、そっと手を合わせ合掌します。仏さまにご挨拶をし、一礼します。

(4)退出する

…参拝が終わったら、敷居を踏まずにまたぎ、一礼してから出ましょう。

東京近郊!初詣におすすめの開運神社・仏閣3選

初詣のルールがわかったところで、東京近郊にある、おすすめの神社・仏閣を3つご紹介します。

・長い歴史を誇る、関東の名社「鹿島神宮」(茨城)

初代桓武天皇の時代に建立された神社で、御祭神「武甕槌大神」は勝利と武術の神様。源頼朝や徳川家康が武神として信仰していたとのこと。また、鹿島神宮は、同じく茨城の鳥栖神社と千葉の香取神宮とで東国三社と呼ばれています。地図上でそれぞれを結ぶと二等辺三角形になり、パワースポットとしても人気です。

鹿島神宮

・北関東屈指のパワースポット「榛名神社」(群馬)

歴史的な記録の中で初めてでてきた時代が平安時代の927年。御祭神は火の神である「火産霊神」と、土の神である「埴山毘売神」が主な神様。他にもたくさんの神様が祀られています。たくさんの神様が祀られていますので、その分、穀豊穣や商売繁盛などご利益もたくさん。北関東のパワースポットと言われています。

榛名神社

・歴史は浅草寺に次ぐ古刹「深大寺」(東京)

深大寺は、厄除け大師で知られる天台宗の別格本山。733年の奈良時代、満功上人によって創建されたといわれています。豊かな自然と澄み切った湧き水から水神信仰が生まれ、もともと水の神様「深沙大王」を祀っていました。深大寺の名は、その「深沙大王」に由来しています。その後、「厄除け大師」として名高い元三大師が、比叡山から遷座。また、深沙大王が満功上人の父の恋を成就させたことから、縁結びのご利益もあるといわれています。

深大寺

意外と知らない、初詣のあれこれ。恥をかく前にしっかり勉強して、初詣に行ったときに活用してみてくださいね!

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