映画は自分の人生を映す鏡
最近、日常生活の中でいつ映画を観たでしょうか。
覚えている方もそうでない方にも必見。普段映画を観る方にも、観ない方にもおすすめな「人生を充実させたくなること間違いなしの邦画3選」です。
最近刺激が足りない、変わり映えのない日々に閉鎖感がある、何か一歩踏み出すきっかけがほしい。そんな方にもおすすめです。
生きることだって誰かのため『永遠のゼロ』
【あらすじ】
「娘に会うためには何としても死ねない」―誰よりも生きることに執着し続けた男は、太平洋戦争の終戦間際、なぜ自ら零戦に乗り込み、特攻隊として命を落としたのか・・・。
終戦から60年目の夏、フリージャーナリストの姉・佐伯慶子(広末涼子)と司法浪人生の健太郎(桐谷健太)は会ったことのない戦死した実の祖父=宮部久蔵(向井理)の生涯を調べていた。次々と浮かび上がる祖父の人物像に戸惑う二人。
なぜ宮部は生還を強く望んだにも関わらず終戦間際に特攻隊員として命を落としたのか?その最大の謎を追っていくうちに、二人はある真実を知ることとなる・・・。
【ポイント】生きる目的を再認識する映画
戦争、特攻という繰り返すことの出来ない時代を美しく描きすぎているという批判はあれど、その時代の人の覚悟があったから今があると感じる映画。迫真の演技もさることながら、空中戦もリアルな描写で見るものを引き付けます。生きることの意味や家族との時間の価値を再考できる作品です。
東北の小さな炭鉱町に笑顔の花を『フラガール』
【あらすじ】
舞台となるのは、昭和40年の福島県いわき市の炭鉱町。
今や石炭から石油へとエネルギー革命が押し寄せ、閉山が相次いでいるなか、町の危機を救うため、人々は「常夏の楽園」をつくろうと立ち上がる…。
炭鉱の娘たちに、誰も見たことがないフラダンスを仕込むためにハワイアンセンターの吉本部長(岸部一徳)は東京から平山まどか先生(松雪泰子)を招く。
元花形ダンサーの彼女は、最初は田舎町を軽蔑し、まったくのど素人に嫌々ながら教えていたが、紀美子(蒼井優)をはじめ炭鉱娘達(しずちゃん、池津祥子、徳永えり他)のひたむきな熱意にいつしか忘れかけていた情熱を再燃させる。
ひとりひとりの厳しい現実を抱えながらも、炭鉱娘たちは友情を支えに強く美しくフラダンスの真髄を体の中に染み込ませてゆく。そして—。
実話をもとに、常磐ハワイアンセンター(現・スパリゾートハワイアンズ)の誕生を支えた人々の奇跡の実話を、ハワイアンミュージックと本場を超えるフラダンスで感動の映画化!
【ポイント】逆境にこそ笑顔
第30回日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞作である本作品。
主要産業が廃れゆく小さな田舎町で、フラダンスを通じ新しい産業を起こそうと立ち上がったのは少女たちの物語です。
当時の女性が肌を出して踊りをするということに対する偏見もしかり、一筋縄ではいかない現状や周囲の反対や批判のすべてを糧に進む様は、まさに仕事に打ち込むビジネスマンそのもの。
基本的にダンス経験のない俳優を抜擢しているそうですが、主演の蒼井優のソロでのシーンは息をのむ美しさ。必見です。
誰の人生にも輝く瞬間がある 『ザ・マジックアワー』
【あらすじ】
街を牛耳るボス(西田敏行)の愛人(深津絵里)に手を出してしまった手下の備後(妻夫木聡)は、命を助けてもらう代償に、伝説の殺し屋デラ富樫を探し出すことを約束する。
だが期日が迫っても、デラは見つからない。
窮地に陥った備後が取った苦肉の策とは、無名の俳優を雇い、殺し屋に仕立てあげることだった。
こうして三流役者村田大樹(佐藤浩市)は、二つの組織がしのぎを削るその港町・守加護へとやって来る。すべてを映画の撮影と思い込み、幻の殺し屋になりきって。
知らず知らずのうちに抗争に巻き込まれる売れない俳優と、映画監督のフリをして彼を操ろうとするしがないギャングの、友情と感動の物語。
【ポイント】何事も真剣にやるからこそ笑いが起きる
ニセの殺し屋役を演じる佐藤浩市が笑えるのは、本人が今この瞬間を映画の舞台だと思い全力でやっているからこそ。人間みなそんな映画の主人公で自分の人生を生きているんだという脚本のメッセージが三谷幸喜監督からも伝わってくるよう。一見コメディだが、決してコメディでは終わらない一本。
まとめ
いかがだったでしょうか。映画を見ることで人生を振り返る洋画編。
時に一息つく中でみえてくるものもあるかもしれません。休日のお供に。