【佐々木 顕（ささき けん）】株式会社アルデナイデ代表取締役。大阪府出身。テレビ・芸能関係の仕事を経験したのち、2006年に株式会社アルデナイデを設立。化粧品、雑貨などの企画・販売・輸出入、イベント企画、広告制作など、幅広く事業を展開。「私たちの未来のために、気軽にできることを創る。」をテーマにしたブランド「SUTENAI（ステナイ）」にてシリコンストローなどを扱う。
今回登場してくださるのは、株式会社アルデナイデ代表の佐々木 顕さん。
前編では、佐々木さんが「SUTENAI」というブランドを立ち上げてきた経緯とシリコンストローとの出会いをご紹介しました。
後編では、佐々木さんがシリコンストローを通して世の中に伝えようとしていることや、未来へのビジョンをお伝えしていきます。
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目次
・ 「ついてこい！」ではなく「一緒に学んでいきたい」
・ シリコンストローの強みは気軽に買えること
・ 40歳で引退しようと思っていたけれど、無理だった
・ 生身の自分で挑戦しつづける人生を
「ついてこい！」ではなく「一緒に学んでいきたい」
実はもともと地球の問題について全く興味がなかったと、正直に話してくださった佐々木さん。そしてSUTENAIブランドを立ち上げた今でも、完璧に「捨てない」生活をしているとは言い切れないのだとか。
ご自身の不完全さを隠すことなく、とても正直な佐々木さんですが、だからこそどうしたら「100％捨てない」世の中にしていけるのかを自分事として真摯に考えていらっしゃることが伝わってきました。
「消費者の皆さんに『ついてこい！』とは言えない。自分もいち消費者で、地球のために自分ができることを試行錯誤中なんです。だからこそ、皆さんと一緒に学んでいきたいと思っています。」
人間の意志は弱いものだとわかっているからこそ、まずできることを発信していこうと挑戦している。その姿勢こそが、佐々木さんの魅力なのではないかと感じました。
シリコンストローの強みは気軽に買えること
現状、SDGsへの貢献を目指す商品はそのこだわりゆえに、どうしても値段が高くなってしまいがちかもしれません。そうなると、よほど地球の問題に意識の強い人でなければ買わない（＝気軽に買えない）というのが課題のひとつとも言えます。
そのなかで、エコに興味をもった人がまず気軽に手に取れるのが、SUTENAIのシリコンストローでありたいと話してくださいました。
「『便利そうだから』と買ってもらったら、実はこういうことを考えてつくっていますとか、実は売り上げの一部が寄付になりますとか、そうやって知ってもらえる商品でありたいです。」
気軽に買えて、いろんな世代が使える。しかも、実は地球にやさしい商品。
少し細めのキッズ用シリコンストローなど、さらにアレンジを加えながら、シリコンストローを世の中に発信していきたいと話す佐々木さんの表情はとても楽しそうでした。
40歳で引退しようと思っていたけれど、無理だった
インタビューの最後に、佐々木さんご自身のビジョンをお伺いしました。
少し間が空いてから、佐々木さんの口から聞こえてきたのは「自分はできた人間ではないし、アルデナイデもできた企業ではないと日々思っている」という言葉でした。
佐々木さんは、そういう自分だからこそ、日々精進するし、日々勉強するし、消費者の意見を具現化できるように努力を惜しまないと話してくださいました。
「40歳で引退しようと思っていたけれど、無理だったんです（笑）とにかく命ある限りは挑戦して、自分がきっかけで世の中が変わったらおもしろいなって思っています。」
人生の最後の瞬間に、最高に幸せな人生だった！と思えるような生き方をしたいのだと、満面の笑顔で話してくださいました。
生身の自分で挑戦しつづける人生を
存在自体は小さい人間、小さい企業であっても、行動することでなにか世の中が動くきっかけになれるはず。
そう信じて、自分だからこそ、中小企業だからこそ発信できることに挑戦している佐々木さんから、とても大切なことを教えていただく時間となりました。
「 ”We are always with you to make your dream and happiness. (いつも皆さまの夢や幸せを実現できるようにお手伝いします) ” これがアルデナイデの使命なんです。だから、挑戦するし、不可能なことはない、そういう考え方を大事にしています。」
生身の自分で勝負していくこと。完璧ではない自分だからこそ、その自分がチャレンジする事で、物事に価値をつけること。
シリコンストローという商品の背景には、佐々木さんの生き方の美学がたくさん詰まっていました。
インタビューさせていただくなかで、わたしたちもないものを嘆くのではなく、今あるものに目を向けて、価値を生み出していくような生き方をしたいと強く感じました。
素敵なお話をしてくださった佐々木さん、ありがとうございました！
■「SUTENAI」ブランドサイト
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