人間も植物も動物も持ちつ、持たれつ多様性の中で生きています。その一方で、画一な生産によって廃棄されてしまう不揃いな野菜たち。今回は、効率主義の世界に疑問を呈するところから始まった「FARM CANNING（ファームキャニング）」を紹介します。
旬野菜を使った瓶詰ブランド「FARM CANNING（ファームキャニング）」
「FARM CANNING（ファームキャニング）」は、西村千恵氏によって設立されました。
もともとオーガニックカフェの立ち上げ・運営を行っていたという西村氏は、働きづめの毎日に違和感を感じ、大自然で過ごしたい・大自然の中で子どもを育てたいという想いから田舎へ移住してきたそうです。そこで、お金も時間も労力も使って作られた野菜が、「規格外だから」という理由で大量に廃棄されていることに問題意識を持ち、不揃い野菜の瓶詰販売を始めます。
今は、「とにかく楽ちん」「手作りで安心できるもの」「なるべく無農薬」「農家さんも嬉しい」をコンセプトに、畑づくりから収穫した野菜を瓶詰にする年間スクールを行う一方で、市場に出回らない規格外野菜を有機栽培農家から仕入れ、瓶詰に加工して販売している事業も行っています。
「FARM CANNING（ファームキャニング）」の良いところ
画一的な野菜が求められる社会の中で、捨てられていく不揃いだけれども美味しい野菜たちをなんとかできないかと立ち上げられた「FARM CANNING（ファームキャニング）」。畑づくりから瓶詰までを月に1回体験できるスクールもありますが、今回は手軽に買って社会貢献ができる瓶詰に注目してご紹介します。
化学調味料や保存料を使わずに旬のまま食卓へ
「FARM CANNING（ファームキャニング）」が製造・販売する瓶詰は、無添加で、化学調味料や保存料を使っていないそうです。また、季節ごとに採れる野菜が違うため、同じ商品でも使われている野菜が違うという楽しさも。四季折々の楽しみ方ができますよね。
また、瓶詰は、ピクルスやジャムというようなイメージが強いと思いますが、「FARM CANNING（ファームキャニング）」で販売されている瓶詰は、料理の手間を楽にしたり、おかずとして食卓で重宝するものもあります。特に人気なのが、葉野菜をニンニク醤油ごま油で炒め煮にした「アオナシゴト」で、様々な料理のアレンジに使えるそうです。身体にも良く、食卓の手間も減らせる商品は、忙しいワーキングママならではの発想です。
環境にもやさしい持続可能な農家から仕入れる
「FARM CANNING（ファームキャニング）」で販売する瓶詰に使っている野菜は、無農薬栽培、有機栽培、自然栽培など 、持続可能な農業に取り組む生産者と取引しています。この取り組みは、規格外野菜の廃棄問題の解決の一助になっています。
味は申し分ないのに、ただ不揃いなだけで消費者のもとに届かない野菜を使うことで、生産者にとっては野菜の廃棄ロスをなくし、消費者にはおいしい野菜から作られた商品を簡単・手軽に取れるように購入でき、双方にとってメリットがある取り組みですよね。
「FARM CANNING（ファームキャニング）」のおすすめ商品
「季節の瓶詰セット」
四季折々の旬の野菜のおいしさをぎゅっと閉じ込めた瓶詰3本セットです。オンラインショップで購入できる瓶詰は、素材の情報もしっかりと公開されています。
2019/4/29（月）時点で販売しているセットは3本。
「ベジバーニャ ニンジン」
「ベジカーニバル ビーツ」
「香味オイル ニラ」
例えば、人気の「ベジバーニャ」の原料は、人参（神奈川県）、オリーブオイル、自家製塩麹（新潟県産自然栽培米使用 麹、食塩）、ニンニク（青森県）の、たったこれだけ。また、生産者の顔も写真付きで掲載されているため、応援先がわかるのもまたいいですよね。
ほかにも、その瓶詰をどのように食べたらよいのか、使用例も紹介されおり、食べ方のフォローも手厚いです。安心して、おいしく食べられる瓶詰です。
※季節によって取り扱い商品が変わります
「FARM CANNING（ファームキャニング）」のオンラインショップはこちら
地球にも身体にもやさしいものを選ぼう
今回は、「FARM CANNING（ファームキャニング）」をご紹介しました。手軽に、身体にいいものを取れて、それが社会貢献になったらいいですよね。愛情をこめて作られた有機野菜の瓶詰。オンラインショップだけではなく、デパートの催事などにも出店しているので、見かけたらぜひ立ち寄ってみてくださいね。
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